
みなさん、こんにちは。今回は少し見方を変えまして、鉄道と映画をテーマに書いていきます。今回取り上げる映画はポーランド映画『偶然(Przypadek)』(1987年公開)です。
駅がターニングポイントな映画『偶然』
Blind Chance (Kieslowski) - Trailer
映画『偶然』はポーランドで制作されました。監督は『ふたりのベロニカ』『トリコロール』3部作でも有名なポーランド人のクシシュトフ・キェシロフスキです。公開年は1987年ですが、政治的な理由により公開が遅れました。
『偶然』の構成はかなりユニークで、途中からストーリーが3つに分かれます。ストーリーの分岐点となるスポットは駅。「列車に乗れたとき」「駅員に制止され列車に乗れなかったとき」「普通に列車に乗れなかったとき」それぞれ3つのシチュエーションからストーリーが変わります。
主人公のヴィテクは急いで駅窓口で切符を買い、動き出す客車にめがけて飛び乗ろうとします。寂寥感があるホームに物憂いな音楽。このシーンだけでもポーランド「らしさ」をたっぷりと味わえます。
映画に登場する駅はポーランド中部にある工業都市、ウッチにあるターミナル駅です。現代はモダンな駅に建て替えられています。さすがに映画に登場する列車の形式まではわかりませんが、共産主義時代らしく地味な外装ですね。おそらく東ドイツ製の客車ではないでしょうか。
『偶然』は通好みな映画だといえるでしょう。ポーランド、中央ヨーロッパ好きな人はぜひチェックしてくださいね。それでは、さよなら、さよなら、さよーなら。
見出し画像はPraca własna -
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