みなさん、こんにちは。今回はクロアチアにあるヤセノヴァツ駅のエピソードをお伝えします。私が訪れたのは2011年のことです。
クロアチア紛争の激戦地であったヤセノヴァツ
ヤセノヴァツはクロアチアの首都ザグレブから南東約100キロのところにある小村です。第二次世界大戦時、ヤセノヴァツには大きな強制収容所があり、セルビア人やユダヤ人など多くの人々が亡くなりました。現在はモニュメントと博物館があります。
ヤセノヴァツには鉄道駅がありますが、支線なので本当に小さい駅です。ザグレブ駅から普通電車に乗り、ヤセノヴァツ駅に到着したときに驚きました。なんと! ボロボロの駅舎が目に飛び込んできました。安心してください、これは旧駅舎です。
1990年代前半に起きたクロアチア紛争において、ヤセノヴァツはセルビア人支配地域「クライナ・セルビア人共和国」に属していました。そのため、クロアチア政府VSセルビア人の争乱に巻き込まれたわけです。おそらく、ボロボロの旧駅舎は紛争により破壊されたのだと思います。
帰り、ザグレブ方面行きの列車にギリギリで乗り過ごしたので、60分以上ヤセノヴァツ駅で待つことになりました。「新駅舎の中で待とう!」と思っていたら、何と鍵がかかっていました。
そこで30度以上の暑い中、ハチがぶんぶん飛ぶ中、駅の外にある小さなベンチで待っていました。この待っている時間はなかなか厳しかったですが、今となってはいい思い出ですね。
ヤセノヴァツを訪れたのが9年前。今はどのような様子なのでしょうか。
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