Vivy -Fluorite Eye's Song- 12話 Refrain -私の使命-。ヴィヴィに託されたものが重すぎて。AI側のアーカイブから未来を委ねられ、人類側の願いを受け止め、ディーヴァの思いを胸に秘め、さらに松本博士の命まで背負うことになって。ヴィヴィはまだ心をこめて歌うということがわからずにいるようだけど、そもそも心がなければ歌えなくなんてなっていないはず。心があるからこそ悩んで歌えなくなってしまった。だからヴィヴィが届けようと思って歌えばそれだけでいいと思うの。でもそれが難しいんだろうね。
シンギュラリティ計画はどうしてヴィヴィだったのかというのは、卵が先か鶏が先かという話で真面目に考え出すと脳がショートしそうだけど、結果としてヴィヴィでなければならなかったという展開になっているのがアツい。
アーカイブが人間を見限ったのはわからなくはないけど、人間を滅ぼしたあとにどういう世界を作るつもりなんだろう。ヴィヴィの作った曲に希望を見た、ヴィヴィこそが新たな人類に近い、というわりには AIたちの意思を封じてアーカイブの思いどおりに行動させているよね。まるでAIが自ら歌っているかのような物言いだけど、個々のAIの意思にはとても見えない。アーカイブが旗印にして歌わせているんじゃないかと。人間を滅ぼしたら個々のAIの自由意思を解放するつもりなんだろうか。だとしても都合が悪くなるとアーカイブが全AIを制御できるというのは怖い。