瑞原唯子のひとりごと

禁断の惑星


禁断の惑星。1956年公開のSF映画。西暦2200年設定ですがとってもレトロな未来でした。当時の未来観・宇宙観はこういうのだったんでしょうね。というかこれが当時の未来観・宇宙観を作ったんでしょうか? ところどころにスターウォーズやスタートレックに継承されている部分が見えたり。そういう意味では古典として価値がありそうですが、造形も演出もいまとなってはギャグとしか思えないようなものばかり。科学的根拠もまるでなさそうな。とりあえずべらぼうな数字を出しておけばすごそうに見えるだろうとか、ピカピカと光らせておけば未来っぽいだろうとか、そんな安直さが感じられて何とも微妙な気持ちになります。

テーマは悪くない。潜在意識の生んだ怪物とか、ここらへんもうちょっと掘り下げても面白かったのでは…と思うけど、この映画に関して言えば掘り下げないからよかったのかもしれない。リメイクするなら掘り下げてほしいけど。

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