幼いころ結婚の約束をした祈本里香が交通事故で亡くなり、その呪いに苦しめられていた乙骨憂太が、五条悟の勧めで呪術高専に転入してその呪いを解こうとする話。
原作は未読、アニメ第1期は再放送で視聴済み。基本的には面白かったんですが、もうすこし過程を丁寧に描いてほしかった気持ちはある。乙骨がいつのまにか立派に戦えるようになってて置いてけぼり感があったし、祈本里香の呪いとの関係の変遷を見たかったし、祈本里香との出会いや結婚話に至るまでの過程も気になってる。ここらへん丁寧に描いたほうが夏油戦や解呪のあたりで生きてくるんじゃないかな。とはいえ劇場版の尺ではこれが精一杯だったのかなとも思う。
クラスメイトとの関係はわりと丁寧に描かれていてよかった。特に狗巻。いままで表面的な部分しかわかってなかったけど、この話で人となりがわかってちょっと好きになった。
夏油が何をしたいのかアニメ第1期ではイマイチわかってなかったんだけど、これでようやくすこしわかった。選民思想に至るまでにおそらくいろいろあったんだろうなと思うけど、そこらへんはいつか描かれるんですかね。あと五条が瀕死の夏油に何て言ったのかがめちゃくちゃ気になってる。いまでも夏油のことを親友だと思っているみたいなので、そういう類いのことかなぁと思ったんだけど…どうなんだろう。
個人的にいちばん心に残ったのは「愛ほど歪んだ呪いはない」という五条悟の言葉です。