瑞原唯子のひとりごと

月は幽咽のデバイス(森博嗣)

月は幽咽のデバイス - The Sound Walks When the Moon Talks(森博嗣)を読み終わりました。今回は紅子の友人のご令嬢、莉英さんのお屋敷での話。オオカミ男が出るとかなんとか噂があるところです。もちろんいつもの面々はしっかり出てきます。森川君、前回だけのゲストかと思ってたのに、阿漕荘に引っ越してきちゃいました。愉快な面々の仲間入りですかね。

全部読み終わってからタイトルを見て「ああ、なるほど!」と膝を打ちました(遅)。今回はいろいろ不思議な感じがあって、ちょっと「やられた…」と思ってしまいましたよ。ちゃんと伏線がたくさんありましたし、しかもそれが複雑ではなくわかりやすいのでね。

しこさん、だんだんグレードアップしてる気がします。しまいにはどこか飛んでっちゃうんじゃないかと心配です(笑)。いや、どこへってわけじゃないけど、なんとなくそんなイメージが。でも、そんなところが可愛いです。練無もめっちゃ可愛いです。タダ飯が大好きなのはいいのですが、いつかタダ飯をエサに誘拐でもされないかと心配です(笑)。そんなこんなで(どんなだ)、このふたりのコンビが大好きです。

紅子と七夏の応酬はやっぱり面白い。七夏、怒っても当然だと思う(笑)。でも私は、そんな非常識女の紅子が好きだったりするんだなぁ。で、林の渾名が何なのか、気になって仕方ないんですけど…。



ここからはネタバレありです。



いや、うん、まさか本当に獣の仕業だとは思わなかった。飼ってたなんてねぇ。だからあんな噂が立ったわけですね。噂にも何か根拠があるのでは? とは思ってたけど、機械音が唸り声に聞こえたとか、そっち系に考えてしまいました。

しかし、ミステリーなんて読んでると、どうしても「犯人が何かの意図で…」とか勘ぐっちゃうんですよね。それを逆手に取られてしまった感じです。オスカーはともかく、事故ってのは本当なんでしょうか…? そこらへんはちょっとばかり、ぼかされてましたけど…。

鍵は莉英の自作自演だと思ってました。みんなすぐに思いついてたことですけど(笑)。誰かを庇うためなんだろうという察しはつきましたが、細かいところまではもう全然ですよ。グラスを割った理由とか。わかった人がいたらすごすぎです。

部屋が下がったから水槽の水があふれたってことなんですよね? ってことは、あの仕掛けを動かすたびに、部屋が濡れちゃうんでしょうか…? どうにかしようとは思わなかったんですかね?

いちばん心配だったのはオスカーが処分されてしまうのではないか…? ということだったのですが、どうやらお咎めなしだったようですね。まあ、オスカーが殺したわけではないことは明らかですし、当然といえば当然なんでしょうけど、死体とはいえ噛んで引きずり回してたので、危険だと判断されたら…と 思ってしまって。

保呂草と紅子の関係にも要注目! ですね。だんだん面白いことになってきてますよ~。

ランキングに参加しています

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「小説」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事