でも魂がないというのがどういうことか、いまだにわかりません。ホムンクルスが人間ではないというのは、体の作りそのものが違うということでわかりますが。魂がないといいつつ、みんな悩んだり怒ったり泣いたり母親を求めたり、めちゃくちゃ感情的で人間的です。魂はなくても感情はあるなんてことあるのでしょうか。ではそもそも魂ってなに? 記憶とも違いますし。ハガレンの世界では誰も疑問に思っていないのが不思議です。
確かに人体錬成をしようとした過ちでホムンクルスが生まれてしまったわけですが、それを葬らないといけないというのはなぜなのでしょう。よくわからなくなってきました。失敗をなかったことにしようとしているみたいに思えるときがあるのですよね。存在してはならないから、もともと過ちだったから、魂がない化け物だから、ってちょっとひどいかな。もし、お互いに害を及ぼさないという約束ができれば、共生してもいいのではと思ったりして。
ラスト。エドに力を貸してくれたのは心強かった。エドに人間にしてもらうという取り引きをしたのかな。人間になりたいという真意は、死にたかったということ? それが彼女の無意識の記憶ということでしょうか。
ホムンクルスが生き返るのは、赤い石の数だけ。そうだったんだ。グリードが死んだのもそういうことか。赤い石を吐き出していましたものね。ダンテは赤い石を握ることで、ホムンクルスたちをコントロールしていたということですか。
スロウス。「あなたたちを愛してしまいそうになる」から殺すってなぁ。気持ち的にはわかるのですよ。でもセリフにしてしまうとなんか陳腐に感じてしまいました。エドアル本人には言ってほしくなかったかな。そういう葛藤は秘めたままにしてほしかった。
結局スロウスの目的はなんだったのでしょう。ホムンクルスになりたての頃は、ダンテにそそのかされて人間になりたがっていたようですが。人間になればその記憶のことがわかるようになると。でも今はその記憶を探ろうとはしていないようですよね。エドとアルを殺す方にすりかわってしまったみたいで。単に命をつなぐ赤い石をもらうためだけ?
アル。甘いというか、中途半端というか。スロウスを助けるのか倒すのかどっちだ。助けるつもりなら徹底的にやってほしかった。まあ、悩んでいたのでしょうけどね。エドほど簡単に頭を切り替えられないでしょうし。
タッカー。スロウスに殺されるかと思ったけど、とどめは刺されませんでしたね。しぶとすぎるよ。まだ活躍するつもり?
ダンテ。スロウスがホーエンハイムの妻ということは知っていたみたいですね。嫉妬はしなかったのかな。
だんだん絵的にちょっとなぁと…。絵が汚いというわけではなくて、楽しくないというかなんというか…。なんとなく嫌な感じがしてしまう。エヴァのときに感じたのと似ている感覚。絵だけでなくストーリーもかな。
最終回はせめて嫌な感じを残さない終わり方をしてほしいです。100%ハッピーエンドでよかったねというのも嫌ですが。そんなのは嘘でもないとありえないですし。ちょっと切ない感じを残しつつ、ケリはきちんとつけて、笑えるようにはなってほしい。
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