瑞原唯子のひとりごと

『相棒 season 10』最終回スペシャル「罪と罰」

クローン作成に関する家族確執的な話。信心深い息子は、クローンを作った母親を「神への冒涜」と告発。母親も娘も息子もなんだかなぁ、というのが最初の印象。やっちゃいけないことをドヤ顔でやる母親はもちろん、失った子供をクローンで代用しようとする娘、宗教にどっぶりはまったエキセントリックな息子…ってね。

しかし、科学者に対して「神への冒涜」という説得は無意味だと思うんだけどなぁ。息子の宗教が何なのかちょっと気になる。キリスト教っぽく見えるけど、キリスト教にも派がいろいろあるし、エセキリスト教みたいなのもありますから。神学校に行こうとしていたみたいだから、エセというわけではないのかな。

クローンは技術的に十分可能、とはいえ、障害とかが出る可能性が高いのでは? 長くは生きられないとか、どこかおかしいとか、そんなふうになっちゃうとかいう話を聞いたことがあるような。人間以外の話だけど。人間での研究は(表向き)やってないはずなので、上手くいくかどうかはまったく保証がないわけで。というか、いきなりそう上手くはいかない気がするんだけどな。娘はそういう危険性をわかっていたのかな。いなかったんだろうな。

「家宅捜索の片付けにやってきました☆」って、神戸君、その場で思いついた出任せだったのか。詐欺師の素質があるかもしれない(笑)。でも、右京さんもあのくらいのはったりは言えますよね。いつもお手洗いを借りておきながら、お手洗いじゃないところに行ってますし。

証拠品(コート)のカマかけ。まるっとゴミに出してくれたから良かったものの、庭で焼かれたり、ずたずたに切り裂かれたらどうするつもりだったんだろう…。重要な証拠品だという目算があったんですよね。だったらきれいな状態で捨ててくれる可能性は低いと思うんだけど。あの娘があまり賢そうに見えなかったから…? にしても危険な懸けのような…。

米沢さん、最終回までこき使われまくり。なぜか右京さんには逆らえませんからね。しかし、真夜中に叩き起こされて駆けつけたとはこれまたハードな…お疲れさまです…。でも、今回はちゃんと労ってもらえましたね! 花の里で朝食っていいなぁ。自腹、じゃないですよね…? 右京さん奢ってあげたよね? せめてそのくらいはやってあげてほしい。でも、そのせいで幸子さんが叩き起こされたわけですが(笑)。

神戸君のシャワーシーンとバスロープ(ガウン?)姿はサービスショットですかね。ついつい大河内さんの姿を探してしまったではないですか(阿呆)。いや、今回はさすがにいませんでしたけどね。しかし、あの高層階はいったい…どこ…? ホテルじゃないですよねぇ? 神戸君の自宅?? すごい見晴らしがいい…お高いんでしょうね…。

右京さんにとって伊丹たちは「愉快な仲間」らしいです(笑)。右京さん自ら言っちゃいましたよ。でも薫ちゃんのいるときに言ってほしかったなぁ。

「人間が再生できたら」という神戸君に対し、「遅れて生まれてくる一卵性双生児」という右京さん。でも、実際にクローンを作ったら「遅れて生まれてくる一卵性双生児」という扱いは受けないですよね…。SFでよくあるネタだけど、適合する臓器などを得るためだけに作ったり、あるいは失った愛する人の代用としての役割だったり。そういう歪んだ目的でしか作ろうと思いませんもの。だから問題になるんじゃないかなぁ…と自分は思っています。

片山雛子から神戸君に「杉下右京を止めて」という特命が。しかし、神戸君自身も言っていましたが、無理だろうと思いましたよ。たとえ右京さんがどういう決断を下そうとも、それは右京さん自身の考えであって、神戸君の説得による心変わりではありえないだろうなと。

神戸君、思いあまって妊娠している娘を拉致りました。しかも、検挙するなら子供を始末するって…実質的な脅しですよね。でも子供を殺すってどうやるんだ? 神戸君にその手立てがあるとは思えないんだけど。母体もろともというならいくらでも手はあるけど、神戸君にそこまではできないだろうよ。右京さんもわかってたんじゃないかな。

幸子さん、そういえば刑務所の先輩でした(笑)。経験者の言葉は頼りになりますね。

追いつめられたときは大河内さんに頼る神戸君。このバーも見納めかなぁ。しかし「人事に掛け合ってください」って言われても、大河内さんも困っちゃいますよね。監察官としての見解なら通るだろうけど、単なる本人の異動希望じゃあ…大河内さんに言わせず自分で言えよと思ったり…。まあ、神戸君もわかってるよね。監察官としての大河内さんに頼ったわけでなく、個人としての大河内さんに甘えてるだけだよね。ね。

神戸君が神様を怒らせてでも再生して会いたかった人間は城戸だと。右京さんは最初から神戸君の気持ちに気付いていたんだろうな。おそらく神戸君自身でさえ気付いていなかったうちから。でも、ストーリー的には強引なこじつけのように感じる。とってつけたみたいになってる。城戸を絡めるならもっとガッツリやればよかったのに。中途半端にやるぐらいなら、城戸のことはすっぱり切っちゃった方がよかったような。

右京さんも追い出すつもりはなく、神戸君も残ることに納得したところへ、異動辞令が出ました。大河内さんはもちろん異動させるようなことをしていません。せっかく近くにいる神戸君を手放すわけなかろうと(そうは言ってないけど)。となると、もう長谷川しかいませんよねそうですよね。でも、これなら今後もちょくちょく出てくるのでは? 警察庁絡みの話もありますし。大河内さんともバーでイチャイチャできますよね。

結局、クローンは生まれなかった。うーん…まあこれで丸く収まったという感じではあるんですけど、なんか安易な決着の付け方だったような気がして残念。いや、クローンが生まれるとなると、話が終わらなくなりますが。

というわけで、神戸君卒業だったわけですが…ぬー…なんというか拍子抜けというか…。いろいろと釈然としない気持ちではあります。神戸君自身も納得して特命係を去ったわけではないですからね。城戸の件で偽証したという話も、さんざん思わせぶりに煽っておきながら、たいして関係がなかったというね。

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