スナックのママが撲殺され、その現場からチャームのついた傘が持ち去られた痕跡があった話。
いつになくロマンティックな雰囲気。雨やどりの右京さんと青年の何気ない会話もいいし、青年が雨の日に赤い傘の女性を待っているというのもいいし、こてまりでの右京さんの妄想語りもいい。雨やどりで男女が知り合って親しくなるというのもレトロ感があって良き。でも偶然ではなく、実は彼女がずっと彼のことを追っていて機会を窺っていたとか。子供のころに傘をもらっていたエピソードはずるいって! 騙すために近づいたんじゃなくてよかったけど、あまりにも一途すぎて怖いくらい笑。でもそれだけ傘をもらえたことがうれしかったんだろうな。絶望的な日々の中で希望になっていたんだろうな。
好きな傘を持つと雨も好きになる、雨の日が憂鬱じゃなくなる、というセリフが印象的でした。わたしはそれほど好きな傘に出会えたことがないからなぁ。でもお気に入りの大事な傘って豪雨や暴風雨のときには使いたくないよね。しとしと雨くらいだったらいいんだけど。お気に入りの傘を持っていくかどうかで悩みそう。
ママはとんだ悪党でした。これだけ詐欺とか窃盗とかやっておきながら逮捕もされてないんだもんな。もうちょっと警察がんばってくれよ。塔子はこんなのに引き取られて、子供のころから詐欺の片棒を担がされていたとかつらすぎる。子供では逆らうこともできなかったよね。ずっと恩を着せるようなことを言われつづけてきたから、大人になっても逆らえず…でも彼を守るためにようやく逆らえたのかな。それなのにタペストリーを盗んだと彼に誤解されていたなんて悲しい。状況的には仕方ないけど…。
右京さんが話を聞き出すために警察ということを隠して近づき、自分も待ち人来たらずだったとかさらっと嘘をついてるのを見て、うわぁ…とちょっとひいてしまった笑。一樹の陰とかいい話なんだけどね。
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