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画商が刺殺され、1年前に急死した日本画の巨匠の娘が被疑者になる話。
絵画を金儲けの道具にしか思っていない、名前や血統でしか見ていない、偏見かもしれないけど絵画まわりにはそういうひとが多い印象がある。絵画の価値というのは絵の良し悪しだけでは決まらないからなぁ。有名画家だとらくがきでも高値がつくし、無名画家だと素晴らしい絵でも売れなかったりする。需要と供給で決まるものだから仕方ないにしても、歪んだ世界だなと思ってしまう。自分の絵を気に入ったわけではなく、有名画家の娘の絵だから買ったなんて言われたら悲しいよ。でも絵そのものを見てくれるひともいると信じてるのか。
赤ちゃんのときに取り違えられてたことは読めなかったわ。警察手帳をしっかり見てるなとは思ったけど、眩しかったからだとは思わなかった…。でもこの取り違えで二人とも不幸にはならなかったのでよかった。二人とも美大に入って画家になってるし、巨匠じゃないほうの両親も絵に理解があったんだろうね。というか絵の才能もあったのかもしれない。実の娘があれだけの絵を描けるわけだし…巨匠の娘として生きているのに絵の才能がまるでなかったら、きっとつらい思いをしてたはず。
小手鞠がお店を始めたころに悩んでいたというのは意外だったけど、メタ発言にも取れるな…このお店を始めたときに自分を見失いそうになってたとか、ここにいていいのかしらとか、そのまま制作陣の小手鞠に対する悩みだったんじゃないかという気もする。花の里があった場所で小手鞠が新たに店を始めて視聴者からの反発もあっただろうし。「でも多くのひとに愛されるお店になった」というのが答えかな。いまはもうすっかり馴染んでますね。
右京さんはすごく頭が良くて何でもわかっちゃうのに、小手鞠の「半分正解」はわからないんだな。薫ちゃんはわかってるようなのにね。ニヨニヨしながら見てました!
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