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PL顆粒、カロナール、メジコン…処方薬が足りない 市販薬買い置きで自宅療養に備えを
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![産経新聞](https://s.yimg.jp/images/news-cpm/logo/image1/san.png)
風邪薬(総合感冒薬)や頭痛薬、せき止めの薬といった身近な処方薬が不足気味で、手に入りにくくなっている。供給側の事情に加え、インフルエンザ流行のピークが早く、新型コロナウイルス感染症と同時流行している影響もあるという。薬不足の中で感染症からどのように自衛すればいいのか、専門家に聞いた。 【ひと目でわかる】6割は誤解 せき・鼻水・喉の痛みを伴う病のときに処方される主な薬 ■「大きな病院かドラッグストアで」 「お薬は、本当にないです。特に風邪薬系は全く足りません」。1月下旬、院内処方で薬を出す都内のクリニックに勤務する50代の看護師は、薬不足をこう嘆いた。 「PL顆粒(かりゅう)という風邪薬は、ドラッグストアにはあっても、うちのような小さなクリニックには入ってこない。もう2年くらい見ていません。一時期、頭痛薬のカロナールも一切なかった。せき止めのメジコンは、一時入ってきたのですが今は全くありません」 いずれも熱や頭痛、のどの痛み、せきといった風邪の症状があるときに使われる身近な薬だ。 「『具合が悪い。風邪薬が欲しい』と来院する人も多いけれど、『うちにはないので、大きな病院かドラッグストアに行ってください』とお願いしています。本当に、ないんです」と心苦しそうに打ち明けた。 ■後発薬メーカーの品質不正が発端 地域や薬の種類によって状況が異なるものの、医療機関ではここ数年、処方薬の不足傾向が続いている。令和2年から次々と発覚した後発(ジェネリック)医薬品メーカー各社の品質不正をきっかけに、一部の薬の供給が不安定になった。 また今季は、インフルエンザが急激に流行。抗インフルエンザ薬のタミフルについても、「年明け早々に一部医療機関から『足りなくて困っている』という声があった」と、静岡県感染症管理センター長の後藤幹生さん(60)は明かす。 厚生労働省が毎週公表している全国約5千の定点医療機関のデータによると、今季のインフルエンザのピークは昨年12月下旬で、1定点当たりの1週間の報告患者数は64・4人。前シーズンのピーク時は33・7人であり、ほぼ倍増の勢いだ。 しかし後藤さんは、タミフルなどの抗インフルエンザ薬は「体内でのウイルス増殖を抑えるだけで、症状に対する即効性などが得られるわけではない」と説く。タミフルは発症から48時間以内に飲めば、熱などの症状回復が1日ほど早くなる。熱を下げたいのであれば、市販の解熱剤を飲めば1~2時間ほどで下がってくる。
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