メギド王子役の林健樹さんからご紹介いただいた作品。
出演者の方も何人か知っているというのと(もちろん、一方的に)、簡単なあらすじを読んで興味がわいた。
2015年の世界で、1人の老人が「70年前、人を殺した」と"自首"してきたところからこのお芝居は始まる。
基本的には、1945年の3月~6月を舞台にしたストーリーで、時々2015年の現在が挿入される。
精神病院が舞台ということで、どのように描かれるか不安もあったのだが、その不安は見事に払拭された。
そこにいるのは、至って「普通」の人たち。
当時の情勢に照らせば「普通」とは言えなかったんだろうけど、私には「まともな」人たちに見えた。
夢野総司令役でおなじみの島田順司さんの存在感は凄かった。
森本という陸軍中将と、森本中将に瓜二つの鈴木君という精神疾患者との二役だったのだが、森本中将のときは「怖い人」、
鈴木君のときは「かわいらしい人」という感じでぐっと引き込まれた。
森本中将のときに醸しだされる威圧感のようなものが、鈴木君のときには全く感じられない。
そのあたりは、純粋に凄いなと思った。
基本的にはコメディー要素の強い作品で、笑い声があちこちで起こっていた。
一転、シリアスな場面になると、泣いている人もいた。
私は涙は出なかったのだが、シリアスな場面では演者さんたちの素晴らしい演技に食い入るように見入っていた。
最前列の席だったので、皆さんの表情一つ一つがはっきりと見えたのも食い入るように見られた要因だと思う。
今、何だか世の中が戦時中に近いくらいの様相を呈してきているので、このタイミングでこの作品を見られて良かったと思います。
いつまでも、これを見て笑っていられるような世の中が続くことを願っています。
このような素晴らしい作品に巡り合えたこと、感謝しています。
ありがとうございました。
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幕が下りたあと、アフタートークとして、松田洋治さん、矢尾一樹さん、小野寺丈さんの3人によるトークショーが行われた。
さらに、松田さんに対するビッグサプライズ、「仮面ライダーアマゾン」の岡崎徹さんが客席から登壇。
これには観客の一部(私も含む)は大感激。
だって、目の前で「ともだち」のポーズが見られたんだから!
そのあとは何だかグダグダなトークになってしまったのだが(笑)、それもまたご愛敬だと思う。
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