Chiakiの徒然日記

またお一人

ストロング小林さん死去日本人初マスクマン「覆面太郎」プロレス界、芸能界で人気

私は残念ながら世代がちょいとズレているし、プロレスには全く興味がなかったので、
プロレスラー時代のことは何も知らない。
だけど、「ストロング金剛」のお名前で、テレビで活躍されていたのは知っている。

レギュラーとしては、「超電子バイオマン」のモンスター。
でも、私の中では、やはり「科学戦隊ダイナマン」第35話に出演されたときの、大男ゴン。
成人して改めてダイナマンを見たときに、その迫力に驚き、元プロレスラーと知り納得した。
アフレコというのもあったかもしれないが、セリフの覚束なさも、とても味があって好き。

2008年に、「大男ゴンが与えたもの」としてコラムをサイトの方に掲載していた。
それを転載して、お悔やみの言葉とさせていただきます。


大男ゴンが与えたもの
 
第35話で登場した大男ゴン。
隕石からデンライトという金属を発見した明石博士が、世間から姿を消した後に作ったロボットで、その動力源にデンライトが使われている。
デンライトを求めて、世界中から武器産業や兵器商人がやって来たと、明石博士が述懐していることから、兵器として活用すれば、相当な威力を持つ金属だと思われる。

そのデンライトの威力は、ゴンが発揮するパワーからも容易に図り知ることができる。
ダイナマン以上に、尻尾兵と互角に渡り合い、キメラのシッポムチにも多少のダメージは受けるものの、立ち上がれるだけの力は残っていた。

デンライトがあれば、メカシンカにも対抗できるかもしれない-。
スーパーダイナマイトを破られたダイナマンは、そのわずかな希望にかけて、明石博士を訪ねる。
しかし、明石博士は頑としてデンライトを譲ることを拒否した。

ダイナマンにデンライトを渡してはならないと、ジャシンカ帝国も明石博士のもとにやって来た。
デンライトを巡る攻防が始まり、その戦いの中でダイナマンは、明石博士を警護している大男ゴンがロボットであることを知る。

明石博士の娘、マリコを人質に取られたダイナマンは、デンライトなしでも救出に向うことを決意する。
「必ずマリコちゃんを助け出す」という言葉を聞いたゴンは、自分の身体を開いてデンライトを持っていくように促した。
デンライトがゴンの動力源であることを知ったダイナマンたちは、驚愕する。
これを取ったら、ゴンは死んだも同然となってしまう…!

デンライトにこだわり続けたダイナマンの中で何かが変わった。
これまで自分たちはチームワークで戦ってきた。それはこれからも変わらない。
たとえ、武器(デンライト)がなくても戦っていけるはずだ。いや、戦っていかなければならないのだ。
デンライトは、再び現れるかもしれない兵器商人たちから博士を守るためにも、ゴン自身が持っていなくてはならない。
ダイナマンは、ゴンの申し出を辞退した。

武器には頼らない-。これが、ニュースーパーダイナマイトへとつながっていく。


「気は優しくて力持ち」を地で行くようなゴン。明石博士親子を守るためなら、どんな相手にでも向っていく。
ロボット(メカ)だから、プログラミングされているんだろう、なんて野暮なことは言わずに…
ゴンは、明石博士のことを「博士」とは呼ばずに「パパさん」と呼ぶ。
「パパさんのことが好きだろ?」と聞かれて、うなずいている。
好きだからこそ、「パパさん」に無理難題を吹っかけてきたダイナマンたちを追い返そうとしたのだ。

そして、もう1人の好きな人・マリコを助けるためなら、自分の身も厭わない。
ダイナマンに自分の動力源でもあるデンライトを渡すことでマリコが助かるのならと、デンライトの提供も申し出た。

ゴンがいなければ、ダイナマンはどうなっていたのだろう?
「対抗できるかもしれない」という僅かな希望しかなかったのだから、メカシンカにはデンライトも太刀打ちできない、と言う風になったのだろうか。
もし、そういう展開になったら、希望も何も沸かないだろう。

ゴンが与えたもの。
それは、戦いの中で失いかけていた大切な人を守りたいという強い心。
チームワークさえあれば、武器がなくても戦っていけるはずだという自信。
新しい必殺技を自分たちで編み出すのだという強い信念。
そして、明日への希望。

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