東京の従兄から、「義母が亡くなった」という連絡がLINEで来た。
家族葬で行うという旨も書いてあった。
母がいきなり父の葬儀の際の芳名帳を取り出した。
「何を調べるの?」
と聞いてもページを繰るだけ。
従兄の名前を見つけ、「向こう(奥さんの実家)からはなかったかな?」と聞いてきた。
「待て待て待て。お兄ちゃん(従兄のこと)が結婚したのは、お父さんの一周忌直前だ!」
そう言うと、母はハッとしていた。
本気で忘れていたな(笑)
父が他界したときは、既にプロポーズ済みではあったようだ。
婚約報告の挨拶で、奥さん(当時は婚約者)と一緒にお参りには来てくれたけど、お供え(お土産兼用)のお菓子を頂いたのとお線香を上げて貰った以外には何もなかった。
当たり前だ、まだ他人だった。
従兄にお悔やみの文章を送って、我が家からはそれで終わり。
故人が、息子や兄の義母である伯母や従妹たちとは訳が違う。
母や叔母は故人から見れば「娘の夫の叔母」。
何かを送るには、さすがに遠すぎるだろう(血縁的にも法律的にも)。
物理的にも遠すぎるので、この地から手を合わせるに留めておこう。