今朝8時過ぎに洗面所にいたら、どこからともなくサイレンの音が聞こえてきた。
なんだ?
洗面所に置いてあるデジタル時計が目に入り、そこに表示されていたのは「8:15」。
ああ、もうそんな時間になっていたんだ。途中からだが、サイレンに合わせて黙祷。
大学時代、「平和学習」みたいな名前の講義が開講されていた。
1年次にも気になってはいたのだが、必修科目と同じ時間の開講だったため受講できず。
2年次には選択必修科目や必修科目とも重ならなかったので、履修してみることにした。
小・中・高校共に平和学習なんてなかったと言うと、広島出身の友人には驚かれたものだ。
修学旅行が小学校では長崎、中学校で広島だったので、それに合わせた学習こそあったし、
国語の中で戦争に関する単元があったこともある。
その程度だったというのが、私も含めた広島以外の出身地の友人たち。
被爆地とそうでない地域で「平和」に対する意識の違いというのを痛感させられた。
そして「平和学習」を履修しようと思ったのも、まさに被爆地・広島の大学に進学したからこそ。
せっかく広島にいるのだから、時間を掛けて学んでみようと思った。
残念ながらどんなことを、どのように学んだかまでは忘れてしまった。
だけど、大枠はしっかりと身についていると思う。
当時は、広島のテレビ局全局(教育テレビ除く)が平和式典の模様を中継していたが、今はどうなのだろう?
NHKだけ?広島でも風化が進んでいるのだとしたら、それは悲しいことだと思う。
少なくとも我々世代ぐらいは、8月6日、9日、15日の意味をしっかりと繋いでいきたいものだ。