買って来た小説の中に、耳慣れない言葉が出てきた。
「代書屋」。
なんぞや?運転免許センターの近くに軒を連ねていた、とあったので、運転免許に関連するのか?
全然分からないし、どういうものなのか、私が幼稚園児の頃(ほぼ40年前)に免許を取った母に聞いてみた。
「代書屋って知ってる?」
母から返ってきたのは、「代筆業者」のことだった。
代筆…。何らかの事情で代筆が必要な人はいるだろうけど、「軒を連ねる」ほどか?
「運転免許に関連するらしいんだけど」という私の言葉に母も「??」状態になった。
もしかして、学科本試験の対策で問題集を売っている店とか??
熊本で言うと「旭屋」(私も問題集買いました、お世話になりました)。
サイトには、講習があると書いてあるが、私は問題集を買っただけ。
なかなか腑に落ちなかったのだけど、食事中にふと思った。
「代書屋だけで検索するからだ。免許更新をくっつければ…?」
食後、「免許更新 代書屋」で検索。
そうしたら色々出てきた。
こちらのブログが分かりやすかったかな。
2021年の2月だから比較的最近。こういう時期にもあったんだ。
”必要書類を調えてもらう”がよく分からないのだが、なんとなくイメージは出来た。
こちらのブログも参考になった。
当時の免許更新は、更新用紙に今以上の必要事項を記載して更新手続きを行うというもの。
手書きでも構わないが、書いた文字がそのまま運転免許証に記載される仕組みで、また、記載間違いが起きると一から振り出しに戻されてしまうことがあって、更新用紙に「きれいに」タイプ打ちを行う代書屋さんが運転免許試験場横に軒を連ねていた。
へぇ、そういう時代があったのか~。
というわけで、もう一度免許取得後約40年の母に質問。
「最初の免許証って手書きだった?」
「いや、手書きなんてなかったと思う」
地域によって違うのかな。
祖父の世代だったら分かるのかな。でも気軽に聞ける相手は全員鬼籍に入っているし。
私が免許を取得した1999年2月は、まだ免許センターは帯山(おびやま)にあったのだが、
その周辺に「代書屋」があったという記憶は全くない。
先述した「旭屋」やそれと同類の店が軒を連ねていたのは覚えているが…。
その後、免許センターは菊陽町に移転し、同時に「旭屋」も移転。
何度か免許センターには行っているが、「代書屋」なんてないように思う。
気づいていないだけかもしれないが…。
ほとんど流れ作業なので、よそで作成した文書を持ち込むということが可能なのか?という疑問はある。
件の小説では「廃れたもの」として出てきたので、全滅とまではいかずともどこも似たり寄ったりなのかもしれない。