元日に叔母の家での新年会の時のこと。
当時小学校に入学したばかりだった現在中2男子に覚えているか聞いてみたら、あまり覚えていないとのこと。
みんなで集まって(3世帯合同避難のことだと思う)、ちょっと楽しかったというようなことを言っていた。
そうかそうか。彼にとってあの日の記憶は「なんとなく楽しかった」ものなんだ。
地震そのものの記憶がないというのはそれはそれで良いのかもしれない。
記憶が混乱しているのだとしても、今はそれでいいかな。
まさかこっちは覚えていないだろうと、当時2歳児、現在小学4年女児に同じ話を振ってみたら…。
意外と彼女は鮮明に覚えていた!
揺れそのものはさすがに覚えていないようだが、親たちが慌て、大騒ぎしながら
自分を車に放り込んだというのを話していてビックリした。
彼女が話す内容を聞いていて、「心のケアが必要なのはこっちだな」と漠然と思った。
当時は自分が思っていることとか言語化出来なかったけど、当時の気持ちを今言語化していて驚いた。
懸命に思い出しながら、必死に言語化しているのを見て聞いて、彼女の祖母以外は真面目に聞いた。
全部吐きだしてスッキリしたような表情をしていたのが印象に残っている。
なかなか熊本地震の頃の話をする機会はなかったので、今回の能登半島の大地震は
きっかけになったというか、たがが外れたというか、当時の記憶をさぐる会になってしまった。
被災地の皆様、ご自身が落ち着かれたら小さい子たちへのケアをお願いします。
私の親戚の10歳児を見ても分かるように、2~3歳でも分かる子は分かります。
気持ちを言葉で伝えられないからこそ、しっかり向き合って上げてください。