そして、脚本家の扇澤延男氏のインタビューが掲載されている。
その中で印象的だったのが、「特捜エクシードラフト」内エピソードの『見えない巨人』と『魔獣を飼う美少女』。
脚本家の意図することを踏まえたうえで見てみた。
そのうちの『魔獣を飼う美少女』に関して。
原因不明の病で生命維持装置に頼りながら眠り続ける少女。
生命維持装置の維持費のために、父親がお金を工面するのだが、殺されてしまう。
そのことを母親が少女に語りかけたところ、父親を殺した人物たちが怪死していく。
捜査を進めていくうちに、少女の超能力が父親を殺した人物たちを殺したのではないか?
その結論に至ったエクシードラフト(以下SRED)の面々は、超能力研究所の人間を連れて少女の家を訪れる。
研究者は、少女を目の前にして大興奮。
研究させてほしい、と母親に願い出る。
だが、母親は拒絶。今まで国は何も手を差し伸べてくれなかった。今更何を言うのか、と。
そして「憎しみの心を持ったら、人を殺してやりたいほど憎んだら、罪に問われるのですか?」と叫ぶ。
何も反論できない面々が撤収した隙に、少女の超能力に目を付けた組織が少女を連れ去ってしまう。
組織は、少女の父親を殺したのはSREDだと吹き込み、超能力でSREDを攻撃させる。
シンクレッダー=隼人はマスクを取り、少女を必死になだめる。
隼人の声が少女の心に届いたのか、ブルースやキースを襲っていた「魔獣」は消えてしまう。
だが、少女は命を落としてしまっていたのだった。
超能力で人を殺せるのか?そういう世界観なのか?というのは置いておく。
劇中で言われる通り、少女は「大好きなパパを殺した人間を許せない」と思っただけ。
それが犯罪になるのであれば、どんなときでも人を恨んだり憎んだりすることはできない。
少女を「容疑者」扱いしている点も、ちょっと疑問に思った。
だが、「眠っているだけの少女が、どうやって殺せる?」という当然の疑問が隼人の口から出る。
仮に超能力で人を殺せたとして、眠っているだけの人物を逮捕できるのか?
いろんな思いが交錯していく。
「少女の死」で事件が終わるというのも後味が悪い。
子ども向けにしては重すぎるテーマだったけど、大人として見ると、色々と考えさせられるエピソードだと思う。
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