ニワトリの餌が値上がりしたことと、
鳥インフルエンザの影響で、
30年振りの高値だそうで。
玉子と聞けば、
私の場合、母方の祖父を思い出す。
というのも、
母の弟嫁(祖父から見て、三男坊の嫁)の実家が、
建設会社経営の傍ら、鶏卵場も経営していることもあり、
生みたての卵をよく持参してくれていた。
一般的な黄色ではなく、
限りなく赤に近いオレンジ色の玉子だ。
母の生家(私が預けられてた祖父&伯父宅)では、
毎日、数十人が家の中にいて、
お座敷、裏庭、中庭で、
夜毎、宴会のような感じの生活だった。
その為、どんなお料理にも使うから、
卵は必須アイテムなのだ。
いつも大量に消費していたことを覚えている。
なので、伯母(母の長兄の嫁)は、
無料で貰うのは気を使うから!との理由により、
180個で1000円を払って購入していた。
大量に思われるだろうけど、
毎日、大人数で頂くので、2~3日程度しかもたない。
余談だが、この卵は、叔母(三男の嫁)が、
自ら鶏舎に入って1個1個を拾い集めて、
綺麗に箱詰めされたものだ。
なので、
得た収入は、叔母のバイト料となってたみたい。
いつも叔母は夕方に持ってきてくれるのだが、
玉子が到着するや否や、祖父はキッチンに来て、
まだ温かさが残っている玉子1個をコップに割り、
「ゴックン」する。
まぁ、鮮度は保証付き!だし良いんだけど、、、
子どもの頃、チャレンジしてみたのだが、
玉子の生温さ、
白身がドロッ!口腔内でしていること、
もう気持ち悪くて、気持ち悪くて、、ダメだった。
飲めたものじゃない!!!
やっぱ、玉子は調理されて頂くのが一番美味しい。
そうそう、
スーパーで販売されてる玉子は、
6個パック、10個パックで陳列してあるが、
叔母が持ってきてくれてた玉子は、
縦5列、横9列の4段重ね(計180個)
その1段毎に、
玉子の形に合わせた凸凹シートを敷いてあった。
伯父は、玉子の並びを見て、思い付いたのだろう。
幼い私に対して、算数の教材のように利用した。
足し算、引き算、かけ算、、、と、
時折、伯父が私の所に来て、
「み○、ここに玉子が全部で45個あって、
そこから12個使ったら、残りは何個残るかな?
両手の指の本数以上になると計算出来ないから、
み○、教えてよ!助けて欲しいんだ」と言ってきた。
私は、伯父ちゃまが困っている!と本気で思い、
「45個-12個だから、33個じゃん!
伯父ちゃまって、こんな簡単な問題も分からないんだぁ。
そんなんじゃ、大学で伯父ちゃまが授業しても、
学生さん達に笑われちゃうよ」
「そうだね。
もう1回、小学生をやり直さなきゃね。
み○、ありがとう!困っていたから助かったよ」と。
その後も幾度となく、私の所に来ては、
色んな計算をさせてきた。
今、当時を振り返って思うんだけど、
伯父達だけではなく、母も、、、
日常生活の中で、
勉強になる物は全てを利用していたと思う。
まぁ、こんな教え方の方が、
楽しく学んでいけるんじゃないかな?