部屋の掃除していたら、インターフォンがなった。
「誰かしら、、」と門まで行くと、
見知らぬ60歳位の女性が、、、
一生懸命、私に話をされてるのだが、
何のことを仰ってるのだろう?と考えながら伺っていた。
そしたら、珍しく家にいた兄が門に出てきて、
「あぁ!どうもどうも、、、」と顔見知りの様子だった。
「どなた?」と兄に確認したら、
「この前、話した車を動かした時の」
ここでようやく理解が出来た。
経緯を説明すると、、、
我が家近くの曲がり角で1台の車が立ち往生していたそうだ。
数分程度、続いていたそうで、、、
通常なら問題なく通れる道なのだが、
足をお怪我されている上、夜ということも重なり、
運転する感覚が鈍ってしまっていたらしい。
私自身も夜は距離感が掴みにくい。
ハイビームにしたくなるけど、
対向車があれば出来ないし、、、
その車の後ろに兄の車があり、前方からも車が次々と、、、
どうやらその車は左折したい!ような動きをしている様子。
その動きに気付いた兄は自分の車を停めて、
前の車へ駆け寄り、
「運転を代わりますよ」と言い、
交代して安全な所まで!その車を動かしてあげたらしい。
そのお礼に我が家まで訪ねて来られたそうだ。
兄が「ここの家だ!と何故、お分かりになられたのですか?」
女性は
「一軒ずつ、黒のプジョーを探して、
御近所さんにも伺って、こちらの家だと分かりました。
他所のお宅のプジョーがありましたが、
色が違ったりしておりましたので、、、
黒は、此方のお宅だけでしたから」
「足は大丈夫ですか?」
「はい、お陰様で随分と良くなりました」
我が家の周辺は、
プジョーを愛用されてるお宅が多い。
2軒隣りも、斜め前のお宅も、、、
アウディ、ベンツ、BMWが一番、目にするけどね。
フェラーリやポルシェも乗られてはいるが、
かなりな少数派かな?
まぁ、プジョーが多い理由の1つが、
ディーラーが近い!!
それに何より店員さんも親切だし。
お客さんの購買欲を上げていると思う。
猫足だから運転しやすい!というのもあるだろけど。
話を戻して、、、
女性は兄と話をしながら、
「これ、良かったら召し上がって下さい」と紙袋を渡そうとされた。
兄は、
「いやいや~、お気遣いはいらないですよ~、
お気持ちだけを頂いておきますので」
すると、、、
「あの~、それでは私の気持ちが休まらないので、
どうかお受けとり下さい」と。
何度も何度も兄は紙袋を女性の方へ軽く押している。
それでも渡そうとなさるので頂くことにした。
中には、これが入ってた。
兄が、こんなつもりで車を動かした訳じゃないんだけどぉ、、、
ただ本当に困っておられたから運転を交代しただけ!
それなのに、わざわざ買いに行かれてさ。
逆に兄が(申し訳ない)と気を使っていた。