先日、父に「DADの夢って何?」と聞いたら、、、
「父に逢うこと」との返答が。
父方の祖父かぁ、、。
申し訳ないけど、絶対に叶えてあげられない夢だ。
父は、3歳で祖父と死別したので、
声も覚えていないそうだ。
父親に山ほど話したいことがあるみたい。
そうそう、
年明けに所用があり、私と父は市役所へ行き、
この祖父のとある手続きをした。
そこで、役所の人から少し傷付くことを言われた。
役所で祖父の手続きをしようとすると、
祖父の軍での経歴が包み隠さず、全て漏れてしまう。
役所の担当者から、
「貴方のお爺さまは、
東條英機氏の側近として行動していた!ということは、
東條氏と同罪だと僕達は思っています。
一緒にいたのなら、
戦争反対の意見を言えたのではないですか?
反対してない!というのとは、東條英機氏と同じ考えだったのかと。
どれ程の国民が犠牲になられているか。
それなのに、
このような手続きをされにお越しになるとは、、、
まぁ、
被害者も加害者も戦没者の遺族に変わりはない!ですから、
仕方ないんでしょうけどねぇ。
貴方は、どのように考えておられるのですか?」と。
「、、、。」
来庁されてる他のお客様にも声が聞こえたのだろう。
一斉に睨まれてしまった(特に年配の方々から)
父方の祖父が、当時の首相や大臣の方々と一緒にいたことは、
私が学生の頃に、その人達と祖父が一緒に撮っている写真を見ていたから、
何となく感付いていた。
祖父は海外へは出征せず東京にいたから、
直接的な手は下してないが、
だからと言って、何も関与してない!とは言えないと思っている。
全ての情報を把握していた!ということだけでも、
加害者側として責められて然るべきかな?と。
実際に、何百万人という大勢に被害が被っている訳だし。
だから、皆さんが憤るのも当然のことで、、、。
本当に申し訳なく思っている。
父方の祖父のことを指摘されたりすると、
いつも現実逃避をしたくなる!というか、
日本に住むのがツラく感じる。
父方の祖母のことについても同じで、
曾祖父がアメリカで曾祖母と出会い結婚した為、
祖母のことをアメリカとか、気持ち悪いとか、、、
祖母宅の御近所さんが私の目前で会話されてた時もあった。
(戦時中は、
非国民とかアメリカへ帰れとか言われていたらしいが)
周囲の話を耳にすると、
なんだか私自身までが除外されてるようで、
もう自己嫌悪どころじゃなくなる。
祖父母のことで悩んでると、
アメリカで生活しようかな?と思ったりもする。
でも、渡米したとしても、
私の中には日本人の血がしっかり入っていることも確かだから、
完全なアメリカ人には絶対なれない。
だったら、私は何処の国に行けばイイの?ってね。
子供の頃は、アメリカのことを嗤われて、
大人になってからは、祖父のことを攻撃されて、、、。
父方の祖母が亡くなった時だったかな?
従兄(伯母の息子)に相談したことがある。
私と全く同じ環境だから、気持ちも分かり合える。
従兄は、こう言った。
「俺達がどんなに頑張ったところで、
祖父母を変えることは出来ないでしょ!
何の因果か知らないけど、
孫として生まれてきちゃったんだからね。
結局は、俺らが順応するしかないよ」
確かに、そうなんだろうけど、
先日のように、役所で祖父のことを言われると、
さすがに凹んでしまう!!
余談だが、
この従兄は、今年還暦だよ~っ!!
元気なのかな?
コロナ禍で、
どう過ごしているのか分からないけど、、、。
祖父も祖母も愛しているし、私のルーツだ。
日本もアメリカも嫌いじゃないんだけど、
2か国とも大好き!と言えるようになるには、
もう少し時間が必要なのかな?