当時、いつも気にしていたことがある。
「リピート率」のことだ。
カットorパーマorカラーが、
気に入って下さっているか、、、
如何にして、次の「リピート」に繋げるか、
そればかりを考えていたような気がする。
一番、
不快に思ったことは、お客様の「浮気」だ。
※「浮気」というのは、常連のお客様が、
他の美容室で施術されてるお客様のこと。
お客様は、
「気付かない!」と思っているんだろうけど、
殆どが気付いているのだ。
いや、完全に!といった方が良いかもしれない。
何故、気付くのか?というと、、、
美容師には、百人百様の癖がある。
美容室に来られる前や、お客様のシャンプー中に、
お客様の「カルテ」というのを見て、
前回のヘアスタイルを確認しておきながら、、、
※美容師は、「カルテ」と呼ぶのだが、
お客様1人々々のデータが書かれた物。
お仕事、お話した内容、等々、
詳しい個人情報までも書いている。
話を戻して、、、と。
さぁ、カットを始めよう!と、
髪の毛をコーム(クシ)でかき上げながら、
人差し指と中指で、その毛束を挟む。
これ、
お客様から見れば、何気ない普通の動作なのだが、
実は、この時、あることを確認しているのだ。
それは、「カットライン」といって、
前回のヘアスタイルに合わせて、手とコームを運ぶ。
自分がカットしている場合、その時の指で持った毛束の先が、
「綺麗な一直線」を描くのだ。
ところが、「浮気」された場合、
波を打った感じのカットラインだったり、
直角三角形のラインになってるのだ。
上手下手ではなく、これは「癖」だから、
嫌でも、分かってしまう!ってことだ。
まぁ、たま~に!ってだけなら、
「浮気」されても問題ないだろうけど。
必ず、
以前から通っている所に戻って欲しい。
なぜなら、この「浮気」の後に、
再び、戻って来て下さる時は、
例えようの無いくらい、嬉しいことだから。
お客様の前では、見せない姿だけど、
スタッフルームでは、かなり喜んでいる。
プロとして、認めて下さってる!と思うから、
自信に繋がるし、辞めずに頑張って良かったぁ!と一番、思う時かな?