Kent Shiraishi Photo Blog

北海道美瑛町の大自然や身近な写真を、
海外へ配信するArtistの呟き。

世界で通用する写真家になるために学ぶ!- 未来を想像する

2014年09月02日 | 世界で通用するArtistになるために学ぶ!
世界で通用する写真家になるために学ぶ!- 未来を想像する
激変するデジタル時代において、未来を想像する能力が必要だと感じます。

これから書く発想はもちろん僕自身の発想です。
他人の発想は分かりませんから…。
またこれから書く事を読んで、
「それは違う!」と突っ込まれても困ります。
もし違うと思えば、それはそれで良いのです。
100人写真家がいれば100通りの発想がある。
それがArtist(アーティスト)です。
(#^.^#)
さて、昨日掲載しました写真ですがもう一度見て下さい。


「二つの朝日と青い池」北海道美瑛町

またもっと解像度の高い高画質の写真は下記よりご覧いただけます。
下記ページを開いたら、
一度画面をクリックして、
それから「M」ボタンを押して下さい。
全画面で見れます。
Morning Sun & Blue Pond

この写真は昨日9月1日の早朝に撮影しました。
なぜ2度もこの写真を掲載したかと言いますと、
僕はこの写真に未来を感じたからです。
この写真の構図や露出がどうとか言っているのではありません。
風景写真の新たな可能性を感じたのです。

僕は撮影時から興奮していました。
そして撮影後、今すぐにでも65インチの4Kモニターで観賞したいと思いました。
早速帰って直ぐに見て、その気持ちはさらに高まりました。
「僕の思った通りだ!素晴らしい画像だ!殆どノイズが無い!まさにパーフェクト!!!」
とうとうここまで出来るようになったのか・・・。
Retina Photo(レチナフォト)を目指す僕はあまりの素晴らしさに暫く声が出ませんでした。

多分この文章を読んで、
僕が書いている事の意味を理解出来る方は少ないでしょう。
でもそれで良いと思います。

僕は常に科学の先端を見つめて行きたいと考えています。
以前から書いていますように、
僕にとって写真は「科学と芸術の融合」だからです。

かつてレコードからCDに変化した時、
僕はまだ中学生でした。
その頃の事を昨日の事の様に思いだします。
当時のベルリンフィル・オーケストラ最高の指揮者カラヤン。
彼は自分がそれまでレコードに録音した曲を、
新たにCDに録音し直す事を決めました。
当時彼の新しい録音による「シベリウス」のCDを僕は買いました。

今それを聞きながら、
彼が当時インタビューで話した事を書いた、
古い記事を読んでいました。
「もし今私がCDに録音し直さなければ、私が死んだ後、レコードを聴く人は減るはずだ。
たとえレコードからCDにダビングしても古い音のままだ。
私は将来を考えて今出来る最善の事をしたい・・・。」

偉大な芸術家の発想は未来を見つめている。
そしてその行動は迅速だ。

これから世界で一流と呼ばれる写真家なら、
ジャンルに関係なく、
同じ様に未来を見つめているはずです。
そしてそれに対応する行動を迅速に行うはず。

ここで一つ、
面白い話を書きます。

先月当館に泊まった超お金持ちの上海からのお客様、
日本語も達人で、僕と3時間も写真について語りました。
4K-TVをご覧になり感動して、帰りに65インチの同じTVを購入。
後日次の様なメールを頂きました。

「…Kentさん、毎日のように私の家の玄関に飾った4K-TVを友人が見に来ます。
そして皆そのTVを買いたがっています。
でもTVの素晴らしさはもちろん大切ですが、
しかしそのTVはどんどん進歩します。
いずれまた買い替えなければいけません。
実は一番大切なのはそのTVで何を見るかなのです。
もちろん中国では4Kの放送はありません。
私はあなたの写真を友人に見せて自慢しています。
彼らは私と同じ様にTVは買えても、この写真は見れないからです…。」

ちなみに彼は僕の写真画像を一枚百万円で買うと言いました。
実際100万円ならPaypalで簡単に取引出来ます。

僕の事を彼の友人達は皆知っていますが、
僕の写真はけして買えない。
彼にとってそれはとても自慢になる。
よってそれは安い買い物だそうです。
(#^.^#)
僕は彼の発言から色々学びました。
中国、とりわけ上海における今後のビジネスに関して、
僕がどうしなければいけないか?
それから中国人の発想に関しても、
とても勉強になりました。

また写真の世界においては、
もはや中国でさえ、
今後は印刷より映像の時代になるという事も分かりました。

ところで、
先日日本のある有名な写真家と話しました。
彼が言うには「プリントして初めて写真だと思う。」

まだこんな事を言っている方が日本にいるんだ。
驚きました。

こういう人達は写真を日本だけの文化だと思っているのか?
写真は世界の文化だ!

時代とともに発想を変える事が出来ないなら、
生きた化石と呼ばれても仕方が無いだろう。
(#^.^#)
まあ他人が何をどう考えようと僕には関係ないです。

しかし世界が大切なマーケットである。
もしそう考えるならば、
おのずと自分の発想も変わるはずです。
またそう出来ない人は死ぬまで出来ない。
ただそれだけの事です。

最後に僕の知人で、
6月に僕のところに遊びに来た男がいます。
彼は起業家で新しい写真に関する事業を始めました。
また同時に彼は写真家でもあり、
今春の「ナショジオ世界のフォトコン」で編集者に選抜された一人です。
Moon Light

彼の起業した世界の写真サイト
Pashadelic パシャデリック
それについて書かれた記事は興味深いです。
日本で起業する難しさが分かります。

日本では出る杭は打たれます。
それに打ち勝つためにはもっともっと出なければいけない。
ようするに、
「出過ぎた杭は誰も打てない。」
問題はそこまで飛び出るほど出れるかどうかです。

彼と僕は3時間以上話しました。
その時感じたのは、
やはり起業して成功する人は「柔軟な発想」を持っている。
そして何より「未来志向」である。

「プリントが写真である」
誰がそんな事を決めたのか?
「プリントも写真である」
すでにそういう時代だ。

そもそも僕達は自分の眼で「光」を見ています。
よって光で再生して見る事が最も自然に見える。
それを忘れてはいけないと思います。

インクで印刷されたプリントに光を当てた反射光を見るより、
解像度の高い4K-モニター等で直接「光」を見た方が
より自然で眼で見ている様に見えます。
上で添付した写真などは、印刷ではどう頑張っても、
二つの朝日を自然に表現する事は不可能です。

印刷では太陽の色を紙の白さでしか表現出来ません。
どう頑張っても我々が見ている太陽を完全に表現する事は無理です。

不可能なら初めから印刷しなければ良い。
僕ならあくまでも写真画像として使う。

また「額装写真」を作るのに、
モニターと印刷の色を合わせる事にエネルギーを使う位なら、
最初から色の素晴らしい4K-TVで見てもらう方が良い(笑)
数年後には相当普及しているはずです。
また僕が生きているうちに、
8Kの時代が来ると思います。

世界にはまだまだ僕達を待っている新しい大きなマーケットがある。
僕達は未来を想像しながらそこに向かって進むべきだ。
少なくとも僕はそう考えています。
(#^.^#)
追伸

この話を書いた直ぐ後で、
約10名ほどの方からメールを頂きました。
うち4名は書いた文章に批判的な方からです。

しかし僕は最初に書いています。
「それは違う!と突っ込まれても困ります」と。
(#^.^#)
車でもそうですが、
およそ殆どの方は日常の足として車を使っています。
それが便利で楽しければそれで良いわけです。
しかしごく一部の方は、カーレースに出たりします。
またもっと少数の方はさらに上のF1や米国のインディを目指し、
世界に出ようとします。

写真の世界もこれと全く同じです。
楽しみ方・使い方は人ぞれぞれですから、
自分が望む事をされればそれで宜しいでしょう。

少なくともご理解頂きたいのは、
僕がブログの中で
「世界で通用する写真家になるために学ぶ!」
と分類した項目では、
まさに世界で写真ビジネスをしたいと考えている方、
世界で活躍したいと考えている方をターゲットに書いています。
そういう方達に僕の意識や経験が少しでも役立てばとの思いから書いています。

どうかそれを理解して下さい。
世の中にはどんな分野でも世界を目指す方がいるのです。
(#^.^#)
ケント白石

北海道を世界に売り込む侍写真家
Professional & SAMURAI Photographer Kent Shiraishi
ケント白石 写真家の宿「てふてふ」
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