Kent Shiraishi Photo Blog

北海道美瑛町の大自然や身近な写真を、
海外へ配信するArtistの呟き。

青い池のライトアップを1月で終了したのは大失敗だと思います。

2016年02月08日 | 美瑛町の冬を世界に売り出す!
青い池のライトアップを1月で終了したのは大失敗だと思います。
2月に入っても多くの方が「青い池」を見に来ます。
そして・・・とても残念そうに帰ります。

普通僕達民間人が商売について考える時、何よりもまずお客様を優先します。
また人間の心理についても考えます。
つまりこうです。

一昨年始めた「青い池のライトアップ」は12月下旬から2月末まで行いました。
結果は15,000人を集め、さらには世界にも知られるようになり、2回目の今年は前回を上回る集客で、海外の旅行会社の間でも話題になっているのです。その場合、民間の会社がこのイベントを行うなら、当然さらなる集客・収益・そして宣伝効果を狙います。
つまり、少なくとも今年も2月末まで行い、中国の正月休みに来道する客を取り込むのは当然です。
まして札幌の「雪まつり」と同時に開催して、そこに来る客を美瑛町に呼び込む戦略を考えるのが普通のビジネス感覚です。


ところがこの街の行政は、その一番集客できる時期の直前に「青い池のライトアップ」を終了したのです。

一昨日、当館に宿泊された日本人のお客様もまだ「青い池」が見れると思ってわざわざ名古屋から来て下さいました。
「ライトアップは終了しました。」とお伝えするとがっかりされていましたが・・・「昼間の凍った青い池を見て帰ります…。」そう言われたんですが、
「バリケードされていて、昼間も近寄る事さえ出来ません!」そう話しましたら、気分を害され少々怒っていました。
当然だと思います!
そしてさらに訊かれました。
「昨年は2月末までライトアップされていたのに、今年は1月で終了して、おまけに昼間も見る事さえできない。理由は何ですか?」
そう尋ねられたのも当然でしょう。

実は昨日の日中、あるカフェに多数の外国人が来ていました。
皆さんが上で書いた日本人のお客様と同じ不満を述べていました。
中でも日本語の堪能な一人の外国人の方は次の様に語りました。
『「青い池」は世界中でもはや誰もが知っている観光地の一つです。しかもライトアップの写真も既に世界で多数紹介されています。わざわざ北海道に来て、札幌「雪まつり」を見たら「青い池」も見ようと思うのが自然でしょう?
私達は何回も来れないのです。それに…しかたがないから今日午前中に青い池の入口まで行ったら、封鎖されていて近づく事も出来ませんでした。日本人は「おもてなし」が素晴らしいと聞いて来ました。でもこれがこの街の「おもてなし」ですか? 昼間も見れない! ちゃんと調べて来なかった私達も悪いかもしれませんが、でもとてもがっかりしました!』


僕は行政が発表している内容を一応説明しました。
でも中国・台湾から来ている観光客、もちろん傍に居た日本人の方も次の様に言いました。
「何故?今その工事をしなければいけない? 3月、4月ではダメなのか? 北海道に中国人がたくさん来るこの時期になぜその工事をしなければいけないの? 
青い池は中国でとても有名です。もちろん台湾・香港でも有名です。なぜ今見れない?昼間でさえ見れない?…」
とても腹立たしい様で不満をたくさん語られました。
我々がモンサンミッシェルを見に行ったら、工事で目隠しされて見れないのと同じ位の気持ちなんでしょう。皆さんの不満は十分理解出来ます。

また傍に居た関西から来た日本人の方は、
『何でこの雪の時期に土木工事なんかするんや、おかしいで!・・・もしかしたら年々倒れて減っている「立ち枯れの木」をセメントか何かで固定するんやないの?やりかねないでこの街は…』そこまで言われていました。
「もしそんな事しましたら、それは隠せないでしょう、必ず表に出ますから。そしてそうなればこの街は世界中の笑いものになるでしょう。ですから町長がそんな馬鹿な事をするはずが無いと僕は信じています。」そう答えましたが…。

ようするに、皆さんはライトアップのみならず、昼間の「青い池」さえ見れない事に腹を立てているのです。
このブログを読んでいる行政の皆さん、理解出来ますか?
観光客の皆さんは高い旅費を払って、色々観光地が無数にある中、わざわざこの美瑛町に来て下さったのです。
そういうお客様の気持ちや心を、きちんと酌んで理解する努力が少々欠けていると思うのは僕だけでしょうか?

イベントはただ金出して行うだけでは長続きしません。
それは多くの町で行政が数々の失敗をしてきた事からも明らかでしょう。
そこには観光客の立場に立った本当の意味での「おもてなし」が為されていないからです。
この街は観光資源に恵まれています。それはハッキリしています。
だからこそ少々目線が訪れるお客様より自分達の都合を優先している様に感じるのは僕だけではないはずです。

特に閑散期になる冬、本当に観光客の皆様に来て頂きたいのか?あるいは暇で閑古鳥が鳴いていても構わないのか?
どうなのか??? ヒグマの様に冬は静かに冬眠したいと考えているのか?
正直なところ、この街の商工会でさえ何を考えているのか?、僕には良く分からないのです。

美瑛町の冬の集客のために、僕は無給で活動してきました。
しかし街の方、商工会のメンバー等、何をどう考えているのか?さっぱり分かりません。
他人任せ、他力本願、「ケントさん頑張って下さい!」これだけですから…。情けない、あなた達の街でしょう?違うの?
今後この問題は行政のみならず街に住む方、商売されている方々が、本当に真剣に考えないといけないでしょう。

最後に一言書かせて頂きます。
「行動力が街を活性化する!」
行動出来ない者、口で大阪城を建てる者はいらない。そういう者達は邪魔するだけで何の役にも立たない!
少なくとも僕はそう考えています。

最後に「青い池」のライトアップを見逃した方のために、写真を貼っておきます。
















お客様より掲載許可を頂いております。

追伸:
僕に意見を書いて送信される方がおられますが、
どうぞ皆様のご意見は観光協会もしくは役場の方にお伝え下さい。
外国人の皆様にも「英語で構わないからそちらにどんどんメッセージを書いて下さい!」と話しました。
観光客の皆様の率直なご意見が大切だと思います。
いつもながらお読み頂きありがとうございました!
(#^.^#)
ケント白石
北海道を世界に売り込む侍写真家
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