僕はNikonD1XからD800EまでずっとNikonを使い続けて来ました。
しかも最後まで使っていたカラープロファイルはNikon AdobeRGB 4.0.0.3001.とNikon sRGB 4.0.0.3002です。
早速ですが、僕はずっとNikonを使って来ました。
しかも10年以上前にNikonの技術者と話した時から、
正確にはNikon D100を使い始めてから、
RAWで撮影したデータをNikonの専用ソフトで現像しています。
Nikon D810が発売されてからNikon Capture NX-Dになり、無料ソフトになりましたが、僕にはとても使い辛く使用するのを辞めました。
また今も使っているNikon Capture NX2がD810以降使用出来なくなりました。
高い有料ソフトを売っていながらその後のアフターケアも無しというメーカーの対応が気に入らず、
Nikon D810の使用を辞め、メインで使用するカメラをSONYにして、また2台のD800Eを時々使用しています。
さて前置きが長くなりましたが、
Nikon D800Eで撮影したRAWデータですが、
カメラの設定をAdobeRGBにして撮影しNikon Capture NX2で開きますと、
標準でNikon AdobeRGB 4.0.0.3001.というカラープロファイルがつきます。
カメラをsRGBに設定した場合はNikon sRGB 4.0.0.3002.です.
以前僕がNikonの技術者から受けた説明ではAdobeRGB(1998)、もしくはsRGB IEC61966-2.1とは別なカラープロファイルだそうです。
もっとも普通に考えれば、AdobeRGB(1998)、もしくはsRGB IEC61966-2.1と別にわざわざ自社のプロファイルを用意している訳ですから違って当然でしょう。
（ただし今現在、再度Nikonに確認中です。）
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さて次の写真をご覧下さい。
カメラの設定をAdobeRGBにして、Nikon Capture NX2でRAWデータを普通に現像してTiff画像にします。
そしてプロファルを変換しようとすると、ご覧のように今現在のカラープロファイルはNikon AdobeRGB 4.0.0.3001.になります。
また同じ様に今度はカメラをsRGBに設定して撮影し、同じソフトでTiff画像にするなら、Nikon sRGB 4.0.0.3002.になります。
次の写真をご覧下さい。
上記のRAWデータから作ったTiff画像をPhotoshopで開きプロファル変換をしようとした画面ですが、ソースカラースペース（元の色空間）にNikon AdobeRGB 4.0.0.3001.と表示されます。
そこで僕は一般的なAdobeRGB(1998)、もしくはsRGB IEC61966-2.1に変換してクライアントに渡していました。
つまりカラースペースが違うと表示されるわけです。
次の写真もご覧下さい。
これはカメラでsRGBに設定して撮影したRAWデータを、Nikon Capture NX2で現像して標準のJPEG画像にして、Photoshopでプロファイル変換しようとした画面です。
今度はソースカラースペース（元の色空間）にNikon sRGB 4.0.0.3002.と表示されます。
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『RAWデータは画像の元となるデータで、まだ色さえ確定されていない状態のもの。よって色空間さえ存在しない。これを画像に組み立てるには、画素ひとつひとつの座標位置の色と階調をソフトウエアで演算する必要があります。』
もちろんこれは当然の事ですが、各社でRAWに対する考え方が違うのも事実。
Nikonの場合は上記の様な問題があります。
つまり他社の現像ソフトを使うなら、そもそもNikonのカラープロファイルが使えなくなるという問題、
またもし知らないで使うと、場合によっては二つのカラープロファイルを別々に持った画像を作りだす事にもなります。
Nikonについて言うならば自由に変換出来るのはNikonのソフトだけであるという事になります。
ただし今、新しいソフトNikon Capture NX-DでRAWデータを開くと、
汎用的なAdobeRGB(1998)に標準でなりました。
この事も含めまして、只今Nikonに質問させて頂き、回答を待っているところです。
いずれにしましても、「色」はとても重要な問題ですから、
メーカーとしても分かり易くして頂きたいですし、
またきちんと説明がなされるべきでしょう。
(#^.^#)
ケント白石
北海道を世界に売り込む侍写真家
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