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急に思い立って日本語教育能力検定を受けたよ、のブログ

2023年の日本語教育能力検定を受けてみた

2023-11-14 18:50:46 | 日記

2023年の日本語教育能力検定を10/22(日)に受けました。

手に職をというわけではないんですが、今年にはいって急に思い立って準備して受験しました。

5月に赤本(ヒューマンアカデミー著日本語教育能力検定-第5版)と過去問を5年分買って勉強しました(結局3年分しか使わず)。

5月は、まず令和3年の過去問を未学習で受けてみました。その後、赤本を1周読んで全体像を把握しました。

6-9月は子供の高校受験の手伝いと仕事で勉強できませんでした。

10月に入って、5月にやった令和3年の過去問で間違ったところをネット上の解説サイト(2サイト)を見ながら正解にたどり着くまでの思考プロセスを確認しました。結局、試験1と2までしか復習できませんでした。

気が付くと11月になっており、令和4年の過去問に手を付けました。得点アップはありませんでした。受験費用17000円は支払っているので、受験しないのも悔しい。しかし、どう考えても間に合わない。

そこで合否はともかく、試験2だけは点数を取りたいと思い、試験日の1週間前から試験2の聴解問題だけを集中して学習しました。特に問題別に対策方法を考えながら耳慣らしを繰り返しました。

3,4日集中して学習したら何となくですがわかるようになってきました。しかし、令和2年の試験2だけをやってみたのですが、得点アップはありませんでした。問題1のアクセント問題にもわからない問題があり、自信を無くしてしまいました。

とはいえ、もう受験日まで時間はありません。試験2の聴解問題と50音発音記号・断面図を繰り返し学習して試験日を迎えました。

私の試験会場は東京大学会場でした。入口に「ここから先は法律は通用しない」みたいな立て看板を見て多少のビビりながら会場に入りました。

試験場では飲食できないので、開始時間までは外でPET飲料を飲みながら復習しました。

東大会場だけかもしれませんが、女子トイレがすごい行列でした。女性の方はトイレ時間に余裕を持って行動するのが良いでしょうね。

試験1が始まり、どんどん進めていきました。時間が半分終わったところで回答用紙を見たら半分以上終わっていたので結構いいペースだなと思い、ちょっと思考時間をとって精度を挙げながら回答しました。進めていくと、なんかおかしいぞと思い、回答用紙の裏を見たら裏面にも回答欄があり、「やばい」と回答ペースを上げました。何とか回答を終えると同時に終了の合図がありました。

試験2の前に昼食時間です。東大構内は食べる場所があまりなく、所々にあるベンチは埋まっていました。しかたなく、階段に座って昼ごはんを食べました。周りにも結構人がいたので、皆さんも同じように放浪の挙句、階段食堂となってのでしょう。

昼食休みが終わり、試験2がはじまりました。CDプレーヤーが前にセットされて、音チェックが行われました。私は前の方だったので大丈夫でしたが、聞こえない・聞こえにくい場合は遠慮せずに申告した方が良いでしょう。

さて、試験2がはじまりました。「わかる、わかるぞ」と思ったのは束の間、数問進んでいくうちにわからない問題が出てきました。しかし、気落ちしている暇はありません。また、試験2は終了後に回答用紙に書き写す時間はありませんので、問題用紙と回答用紙の両方に回答を記入しながら進めていきます(試験後にアルク社などが解答速報を出すので、自己採点のために問題用紙にも回答を記入しておきます)。

何とかペースをつかんできたところで、CDか音飛びしました。「おいおい、マジかー」と思い、気持ちを落ち着けながらCDプレーヤーの交換を待ちました。交換を終え、再開されます。

「集中、集中!!」と思い、気合を入れて集中していると、また音飛び。

私の会場では、なんとCDプレーヤーは3台使用しました。おまけに3台目の時も、音飛びがあったため、終了後に再度音声を流していました。ちなみにこれで20分以上時間をオーバーしており、他の会場では休憩時間に入っていました。試験3の開始時間はずれ込むのかと思っていたら、予定通りの時間で始めますとアナウンスがありました。「オレの復習時間はどうしてくれるんだ!!」受験でも経験ありますが、休み時間に復習した問題が出て正解できたことって何度かありますよね。

私は、自分の勉強不足をこの休憩時間でカバーしようと目論んでいました。

その勉強時間がすべてなくなってしまったのです。

CDが音飛びしたときも集中力が切れてしまって困ったのですが、さすがに休憩時間がほとんどなくなってしまったのには閉口しました。クレームを付けようかともおもったのですが、周りの様子をみるとそんな方もいないようなので、ここは勉強不足のしっぺ返しをくらったものと考えて僅かな休憩時間にトイレに行って試験3に突入となりました。

試験3はマークシートと記述問題です。

あせりと知識不足で、よくわからないまま回答を埋めていきます。かなり急いだと思ったのですが、予定通りの時間配分になりました。残りの記述問題に手を付け始めます。問題を読み、求められている意図をくみ取りながら、文章の展開を考えていきます。わからない用語もありますが、これは用語のイメージから勝手に定義づけていきます。

文章の展開をメモしたので、書き始めます。

書き始めると語彙の「彙」の字がわからなくなり、あわてて問題用紙から文字を探しました。幸運なことに文章中に使われていたのでそれを見て文章を書き進めます。調子よく進めていたのですが、3分の2進んだところで文字数が多くなりそうなことがわかりました。そこで文末を試行錯誤して回答用紙ぴったりでまとまりました。読み直してみると、気になるところはあるけれど修正している時間もないので誤字脱字だけチェックして終了の合図となりました。

帰りは受験者が一気に駅に集まったので、ものすごい混雑でした。近くのコンビニで時間をつぶしてから帰りました。ほんと疲労感が半端ない。

試験終了後、いくつかのYoutuberやサイトで解答速報などが挙げられていましたが、答え合わせはアルク社の解答速報を待ちます。

アルク社の解答速報が出されたので、自己採点してみました。記述問題を除いた得点は「151点」。

微妙、微妙だ。

確かに過去問よりは正解率が良いのでうれしいのだが、合格ラインかというと厳しい。しかし、まったく希望がないわけでもないという微妙なライン。記述問題の点数如何では合格の可能性もギリギリ残したんじゃないかな、という自己採点でした。

合格発表は2023年12月22日となっており、それまでは復習と言語学の勉強をしようと思っています。

今回、日本語教育能力検定を勉強してみて言語学に興味を持ちました。教育と言語学は同じではありませんが、つながるところも多く、ちょっと深堀してみたくなりました。

とりあえず千野栄一氏の「言語学を学ぶ(「言語学への開かれた扉」の再編集版)」をkindleで読み始めてみました。おもしろいですねー

音声学も気になります。千野栄一氏が「言語学を学ぶ」で取り上げた書籍に目を通していきたいなぁと思っております。