![]() | 森にすむヤマネの話 カメラ越しの30年 (講談社ARTピース) |
西村 豊 | |
講談社 |
ピンポン玉くらいの大きさの、愛らしいヤマネの写真とともに、筆者のカメラ越しの30年を語ります。
登山好きの著者の青年時代、山野に魅せられてこの風景を守っていきたいという純粋な気持ちから写真家の弟子となる。
そして偶然月夜に踊るキツネを目撃して以来、山野の動物たちに魅せられていく。
人生を変えるような、当時あまり知られていないヤマネとの出会い。
ヤマネに出会う確率は非常に少ないのだそうです。
ですからそれをファインダーにおさめるという前に、すみかや行動範囲を熟知しなくてはならない。
寒い冬でも深い山奥に寝泊りしなければなりません。
厳しい自然の中で、可愛いながらも一生懸命生きている小さな動物の姿に心を打たれるのは、著者の「この動物たちが安心して暮らせる山や森を守りたい」との心と調和しているからではないかと思います。
私たちは地球の一員です。森や山から離れた生活をしていても、すべてつながっています。
そして、街に住む人間の行動によっては、森や山を壊してしまうこともあるのです。
私が一番感動したのは「野生動物の餌付けの功罪」について力強く語ってくれていることでした。
野生動物が可愛いからといって、餌付けをする人がいます。
さらに、その行為を「優しい」と勘違いして賞賛する人たちがいます。
その行為がどのような悲劇を生むのか、山をよく知る人からの力強い話であればじゅうぶん納得がいきます。
著者が、怪我をしたり命が危ない野生動物を保護することもよくあるそうですが、山に帰す時の徹底振りも小気味よいのです。
ということで、クリニックにわがままを言って買っていただきました(^^;
桐井のおすすめ本です。読んでね♪
桐井 記</dive>