という映画を観た。
2017年のアメリカ映画。
27分の短編ドキュメンタリー。
イラク等の戦場から帰還しPTSDに
苦しむ退役軍人たち。
彼らのリハビリの為のプログラム
が西海岸カリフォルニアで行われ
ている。
サーフィン療法。
インストラクターの指導を受け、
経験の無いサーフィンに挑戦する。
海に入り、ボードを腹ばいになり、
沖に漕ぎ出して、波を捕まえる。
自然の中に身を委ね、体を動かす。
波を感じ、ボードの上でバランス
をとるのに集中する。
戦場で負傷した者も、義肢を付け、
必要なサポートを受けて、海に
漕ぎ出してゆく。
かつてPTSDに苦しんだ者が、
今はプログラムの運営に携わり、
仲間たちのサポートに生き甲斐を
見い出す。
戦場で経験した記憶や、心身に
負った傷は、消えはしないそうだ。
それでも前を向くために、癒す術
を何とか見出さなければならない。
そういうことを考えなくても済む
日本の現在は、奇跡のようなもの
なのかもしれない。