映画「The Resemblance」
を観た。
2022年のアメリカ映画。
監督はデレク・グエン。
出演はスワンソワ・チャウほか。
15分の短編映画だ。
この短い時間の中で、鑑賞者に
物語の状況を理解させるとともに、
何かを伝えなければならない。
息子を亡くしてしまった夫婦。
要望に応じて似てる人を派遣する
有料サービスに応募する。
ある夜、息子に似た青年が訪れる。
あまりに似ていて、本物の息子が
戻ってきたようだ。三人で、一夜
限りの時間をともに過ごす。
どうやら息子は、自殺したらしい。
性同一性障害の息子を父親は許せ
なかったのだ。父親は謝罪の言葉
を息子に伝えた。
翌晩、家を後に去ってゆく息子。
見送る夫婦。夫婦からは、寂しさ
とともに、安らかさの気配が漂う。
こうした短編には十分に語り尽く
す時間がないので、色々な解釈の
余地を残して、観る人に委ねるの
もありらしい。
外見や言動を似せる為の企業活動
を想像したり。実は本物の息子だ
ったのでは、というファンタジー
を想像したり。あるいは自分なら
このサービスを利用するだろうか
と自問したり･･･。
エンドロールの余韻までが映画な
のだなぁ、と気付く一本でした。
