映画「トゥルーノース」を観た。
カタカナでは判りにくい。
"True North"のことだ。
2020年の日本とインドネシア合作。
3Dアニメの映画だ。
監督・脚本は清水ハン栄治。
北朝鮮の強制収容所。
理不尽に連行された兄妹と母親。
彼らの目線で実態が描かれる。
映画の制作は10年かかったと言う。
収容体験のある脱北者や元看守たち
への取材の結果だ。
"True North"。
英語の意味は「真北」だが、他に
「真に重要な目標」もあるらしい。
更に「北朝鮮の実態」とも読める。
3Dアニメは生々しさを緩和する。
が最高指導者の顔写真はリアルだ。
それが今も続く現実を感じさせる。
死ぬ前の老人が建国当初を語る。
「良い日々だった。・・・あの頃は
・・・人民の絆が何より尊かった。」
格差と分断が、収容所のような
支配の構造を生みだすのだな。