映画「シュレック」を観た。
2001年の米国CGアニメ映画。
監督はアンドリュー・アダムソン
とヴィッキー・ジェンソン。
出演はマイク・マイヤーズ、
エディ・マーフィー、
キャメロン・ディアスほか。
製作会社はドリームワークス・
アニメーション。
荒木飛呂彦が自書の中でこの映画を
「僕の中ではアニメ史上最高傑作」
と絶賛していたので観ることに。
観てみて、なるほど。"史上最高"か
どうかは別にして、挑戦的な意欲作
だった。
主人公が閉じ込められたプリンセス
を助けに行くというおとぎ話だが、
正統派おとぎ話のパターンを次々に
覆していく。
主人公シュレックは美男子の王子様
でなく緑色の怪物だ。放屁やゲップ
も隠さない。
プリンセスもか弱くない。野盗も
カンフーでやっつける。そして日が
沈むと姿が変わってしまうのだ。
ピノキオや白雪姫など、おとぎ話の
主人公達がその他大勢のおどけ役で
出てきたりする。
子供の観客なら、お行儀の良さとは
ほど遠い主人公の活躍に大喜びだろ
うし、大人はディズニーへのアンチ
テーゼにニヤリとするだろう。
そして子供も大人も、膚の色や表面
的な美醜よりも大事なことがあると
いうメッセージに気付くだろう。