親和楽器 調律師の日常

調律師がどんな一日を過ごしているのか。
普段見られない姿が見られるかも・・・!?

調律できていない期間の代償

2021-02-01 18:23:01 | 日記
こんばんわ!今日は生憎の曇り空でしたね・・・。明日は雨になるそうです。今日は曇り空の割に気温は高かったですが、雨となるとさすがに冷え込みます!体調管理は万全に!

さて、今日の調律は、10年ぶりに調律をするというピアノです!
10年くらい経っていると、ピアノがどのようになっているのかをお話しさせて頂きます!('∀')

基本的に調律は、ピアノを弾いている、いないに関わらず、一般の家庭ですと、1年に1~2回の調律が一般的とされています。

何故弾いていなくても調律しなければならないのか。
理由は様々ありますが、1番の理由としては、音を出す弦を貼る張力に関係しています。
ピアノ線は、全部で200本超は張られています。その1本1本に掛かっている張力は、なんと約80㎏!そんな力が1本1本すべてに加わっているのです(;'∀')
当然ですが、そんなにも強い力で引っ張られている弦が、緩まないはずがありません!弾かなくても、放置しているとじわじわと緩み、音が低くなっていくのです(;´・ω・)
ギターなどの弦楽器をやられている方は分かるのではないでしょうか。

ピアノの機種にもよりますが、10年ほど調律が出来ていないと、素人が聴いてもわかるくらいには音が濁ります。調律をしてきっちり音を合わせると、こもった音が、とてもはっきりとした音になります!

た だ し !

年数が経っているピアノは、弦が間違った位置で安定してしまっているので、元の音に直しても、間違って安定していた場所に戻ろうとしてしまうのです・・・。
また元の正しい場所に安定させるためには、調律期間を早めるしかないのです・・・(;´・ω・)

と、調律できてない年数が空けば空くほど、それ相応の代償が返ってきてしまうので、定期的な調律はできる限り行うようにしましょう!
調律が暫く出来ていない!という方は、代償が大きくなる前に済ませてしまいましょう!( ゚Д゚)