介護施設で利用されている見守りシステムは主に5種類あり、カメラ・シルエットセンサーやバイタルセンサー、超音波・赤外線センサー、マットセンサー、ベッドセンサーである。センサーによって設置する場所が異なり、利用者の日常生活を様々な方法で支えることが可能だ。
カメラセンサーは、室内にいる利用者の動きをリアルタイムで見守れるもので、シルエットセンサーは利用者の動きをいくつかの段階に分けて知らせてくれる。プライバシーに配慮したシルエットセンサーの活用もおすすめである。
超音波センサーや赤外線センサーは、超音波や赤外線を使って利用者の動きを読み取り、知らせてくれるものだ。利用者がベッドから起き上がる時やトイレに出入りする時などに役立つことが期待できる。非接触タイプのセンサーであるため利用者のストレスも少ないだろう。
マットセンサーは床に敷いて使うマットタイプのセンサーで、利用者がベッドから立ち上がる時に踏むと専用の受信機に連絡が来る。また、部屋の出入り口やトイレ前に設置することで、利用者が一人で出歩いていることを介護職員が知ることが可能だ。
ベッドセンサーはベッドの下に設置するタイプで、利用者がベッドから立ち上がった時に知らせてくれる。1日の生活リズムを知ることで、転倒の防止もできケアプランの作成にも役立つ。メーカーによっては利用者の状態を分析して注意や安心など一目で分かるように教えてくれる。
センサーを選ぶポイントは、利用者の個性や心身の状態、希望などに配慮することだ。一律で選ぶと、利用者の過ごし方や個性などによっては余計なストレスを与えてしまうため注意すべきである。センサー選びに迷ったら、こちらのサイトにある記事も読んでみるとヒントになるだろう。