私のお稽古日記 ・紛争地域から生まれた演劇

11月20日

ユーゴ解体の現実とその過程、戦乱と紛争に翻弄される環境の下で続けられる創作のダイナミズムとアイデンティティーに私たちは何を見るか。
演劇芸術の創出は未来の平和の希求であろうか。

を主題としたシンポジウムだった。
パネラー・ベオグラード国立大学教授の山崎佳代子さん
     1979年サラエボ留学・
     ユーゴスラビア・ティトー大統領 この人は学校で習って覚えている。
ユーゴスラビアの成り立ち
クロアチア・セルビア・マケドニア・セルビアモンテネグロの小さな国々が
1918年に一緒になって独立した。(オーストリア帝国・ドイツより)
その後1941年セルビアはナチスドイツに占領される
        クロアチアは独立国として存在
        ボスニアはドイツに併合される
といった経緯を経て1945年ユーゴスラビアに戻る。
ティトー大統領の元1948年ソ連式共産主義からの決別を宣言。
冷戦の中、多民族国家として再び発展する。
サラエボの冬季オリンピックは覚えていませんか。

1994年以降多民族国家の内戦が始まり、悲惨で惨いことになったのは記憶に
新しい。

彼女の講義の中で耳に残った言葉

*表現の自由とは何か。

*人間は表現するとき本当に生きている。

*演劇をやろうとするときに何故戦争なのか?と問いかけた女優がいる。
彼女は内戦の中サラエボで「ゴトーを待ちながら」を上演した。

*分からないことに怯むな! (この言葉は今日一番の感激だな。)

*セルビアは1994年から2年間、国連より文化制裁を受けた。
 だから国連を信用していない。海外からの文化支援は一切禁止。
 国外への奨学金禁止。一体国連という世界の人民を守る組織が文化制裁
 を下していいのか。
 注・セルビアはクロアチア・モンテネグロ・のモスラムを虐殺した罪に
   問われて国連制裁を受けた。しかし当事者はこれを妥当と持っていない。

*あらゆる経験は全て表現につながる。

*子供や素人の人たちが作り出す芸術の素晴らしさ。

ここは質問あり。ではマイケル・ジャクソンはどうなのさ。あれは素人には
何も真似できないものだけれど。あれは芸術ではないのか?
そういつも思っている。マイケル・ジャクソンも芸術の域に達している。

素人の芸術なんて、本日見せていただいた作品もただただ退屈で何の感動も
持てなかった。題名は「動きのあるバランス」なんだか分からなかった。

*言葉では表現できないものを表現する。音楽・抽象絵画それらは明日を
共有する。

ここに色々な人の名前が登場した。

山崎さんの講義は明日14時から東大でもやるそうです。

山崎さんの印象
今日のお昼に見た映画の主役・ボーグの編集長とどこか似た風貌で素敵なかた
だった。本日の東大公演には人が集まっていることを期待します。

小池雅代
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赤毛のアンお稽古日記  ・そこから何が見えますか?

11月20日

“ファッションが教えること”ヴォーグ女性編集長の聞き語りみたいな映画です。

分かったこと。
この豪華で世界の先端を行く“ヴォーグ”もやっぱり最終は手仕事なのです。
全ての写真をパネルに張って、気に入らないのを落としていきます。

「赤毛のアン」の写真展示もああいうふうにできたらなあ。

どういう写真ができているのか展示まで私が分かりません。
4回の公演が、同じように映っていること。
昨年とは違う(新しくした、教会などのセット)舞台が写っていること。
合唱・ダンスのシーンは全員が写っているようにと願います。

そこから何が見えますか?
いつもと同じ景色。ドコモの時計台・御苑。
でも新宿バルト9のエスカレーターからは紅葉した御苑が見渡せます。
綺麗です。角度変えるといつもと同じじゃないんだな。

今夜は国際紛争を題材にした朗読劇を見に(聞きに)行きます。

代表 小池雅代
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