Co-BusinessMate

作り手、買い手、売り手、送り手、伝え手さんを一綴りに考える。
ビジネス情報共有ブログです。

出店レポート<2>日本橋三越「食のなんじゃこりゃ~博覧会」にて

2025年01月28日 08時00分00秒 | 東北笑福市


東北笑福市メンバー7社が出店した日本橋三越の食品イベント「食のなんじゃこりゃ~博覧会」には、北海道~九州まで全国から約20の生産者が出店。
卵、納豆、山形の牛肉、佐賀の海苔など・・・ご飯に合う食品や、石狩市のニシン刺身、ルッツ、唐津の鯨軟骨粕漬など・・・「なんじゃこりゃ~」な珍味が大集合しました。
出店者の皆さんとは初対面どうしでしたが、イベント全体を盛り上げるためにお互いに助け合い、励まし合い、お薦めし合いながら、とっても良い雰囲気でした。





このイベントの目玉として開設された「イートインコーナー」も大人気!
330円で13種類のブランド米を食べ比べでき(何杯でも何種類でも!)、ご飯のお供を少量ずつ10種類以上(110円~)社員食堂のようにトレイに乗せて選べるというもので、週末には行列が絶えませんでした。
「イートインで食べて美味しかったから」と商品をご購入下さるお客様も多く、私たち東笑福市チームもイートインと販売で毎日大忙しでした!





楽っ樹・田口さんの「いぶりだいこん」も大人気!数量限定の一本ものは出せば即完売。スライスしたものは、イートインでも物販コーナーでも飛ぶように売れました。



「いぶりだいこん」とは「いぶりがっこ」のこと。「大好きだけどスーパーでほとんど見ない」「最近、生産者さんが減っているとニュースで知った」など、いぶりがっこファンのお客様が足を止め
一切れ試食していただくと、その美味しさに目を丸くされ即ご購入。
「漬物は苦手」という方も「しょっぱくなくて良いわね」「甘みがあって美味しい!」と喜ばれました。
クリームチーズと合わせて、刻んでポテトサラダに和えて・・・と、田口さんが楽しみ方をお伝えすると、さらに興味をもっていただけました。
田口さんの明るい笑顔と元気なかけ声も、商品の魅力を引き立てました。



三陸わかめ専門の(株)松栄・岩崎さんは、人気の定番商品「早づみわかめ」のほか、柴又の佃煮屋さんとコラボで作った「わかめの佃煮」「茎わかめの佃煮」なども出品。
さらに「なんじゃこりゃ~」のコンセプトに合わせて、ヒラヒラの襞がついためかぶを丸ごと展示しながら、冷凍の「めかぶスライス」も販売しました。



めかぶはスーパー等でパックの酢の物が出回っていますが、その多くは中国産だそうです。岩崎さんは、展示用に持参した“丸ごとめかぶ”をお見せしながら、めかぶ・茎・葉で構成されるわかめの全体像を説明し、三陸産の美味しさをお伝えします。
そして、めんつゆやポン酢で味付けした「めかぶスライス」の試食をお薦めすると、ネバネバ・コリコリの食感にお客様はノックダウン。「今まで食べていたものと全然違う!」と即ご購入となりました。



こうして6日間のイベントは大盛況のうちに無事終了。多くのお客様、一緒に出店した仲間たちとの出会いの場となり、東北笑福市の商品を知っていただく機会となりました。
次はどこで皆様とお会いできるでしょうか? その日のために新しい企画をご用意しますので、ぜひお楽しみに!


出店レポート<1>日本橋三越「食のなんじゃこりゃ~博覧会」にて

2025年01月24日 09時00分00秒 | 東北笑福市
東北笑福市メンバー7社が出店した日本橋三越の食品イベント「食のなんじゃこりゃ~博覧会」、6日間の会期が無事に終了しました。
会期中に開催の様子をレポートしたかったのですが、てんてこ舞いの毎日だったため、終了後のご報告となります。





「食のなんじゃこりゃ~博覧会」は、なんじゃこりゃハンター・粕谷浩子氏プロデュース、三越主催。昨年も開催された人気イベントで、良い意味で“老舗百貨店らしからぬ”オモシロさ。全国から珍味や特産品、地元では普通に食べられているけれど圏外には出回っていない、珍しい食べものを集めるというものです。
今回はさらに「米とおかずのマリアージュ」をテーマに、ご飯に合う美味しいものが全国から大集合しました。





我らが東北笑福市チームは、岩手・宮城・福島・秋田からご飯に合うラインナップを取りそろえ、さらに「なんじゃこりゃ~」のコンセプトにもマッチする珍味を用意して参戦。
多くのお客様にお越しいただき、お買い物、試食、イートインもお楽しみいただきました!

まずは、我らがムードメーカー、TRS食品(有)・田中さん。人気の定番商品「三陸地物焼」とともに、このイベントのために謎の魚「コワダ」を出品。
田中さんがコワダを取り出しホットプレートに乗せると、ジュ~ッ!という音とネギ塩の香りが広がり、お客様の足が止まります。



実は、コワダとはマンボウのホルモン焼き。水族館でおなじみのマンボウの腸で、三陸地域ではスーパーに流通し日常的に食されているとか。田中さんいわく「マンボウはぼーっとした魚で、ふらふら海を漂っているうちに網にかかってしまうんだ」とのこと。
身体の99%が水分で保存も流通も難しく、網にかかったマンボウは地元で消費されるといいます。身の部分は比較的安価で酢味噌で和え、腸は高価で料亭などで供されるそうです。



そんなマンボウの腸を田中さんはネギ塩で味付けし、イベント限定品としてお持ちしたところ大人気! 香りに誘われて足を止めたお客様は、マンボウだと知るとちょっと驚きますが、ひと口試食すると絶妙な味付けと歯ごたえに魅了され、お買い上げいただきました。
いっしょに出店した他チームの皆さんからも大好評。田中さんはいつしか「マンボウの人」と呼ばれ、会場のアイドルに。
イートインでも物販でも大人気で、3日目で完売となりました。



続いて東北笑福市の“センター”(株)福島紅葉漬・大竹さん。「紅葉漬」は、そのロマンチックな名称と鮮やかな紅色がお客様の目を引きます。



そのビジュアルに目を留め、足を止めたお客様に大竹さんが控えめに話しかけ、そっと試食をお薦めします。すると、ひと口召し上がったお客様はその味わいに目を丸くされ、間違いなくご購入いただけるのです。
紅葉漬はいわゆる鮭の糀漬けで、鮭を塩と米糀で漬けた発酵食品。とろけるような食感、糀のまろやかさ、鮭の絶妙な塩味で、ご飯がススムススム!何杯でもいけます。



首都圏ではあまり知られていませんが、福島ではお馴染みの故郷の味。「なつかしい」と言ってお買い上げになった福島県ご出身のお客様もいらっしゃいました。
「昨日買って食べたら美味しかった!」と会期中のリピート購入も少なくなく、他チームの出店者さんたちもお買い上げ下さったうえ「こちらの紅葉漬も美味しいですよ!」と自分たちのお客様にもお薦めしてくれました。
脂のりの良い紅鮭、国産の秋鮭、秋鮭のからし味の3種類をお持ちしましたが、秋鮭は完売。
イートインでも大人気で、炊きたてのご飯といっしょに100皿以上をお召し上がりいただきました。



こうしてイベント会場を盛り上げ、存在感を発揮した東北笑福市チーム。次回の出店レポートでは、ニューフェイスの楽っ樹さん、三陸わかめの松栄さんの活躍ぶりをご紹介します!


いよいよ本日より!日本橋三越に「東北笑福市」が出店します

2025年01月15日 08時00分00秒 | 東北笑福市
ここまでご紹介して参りました「東北笑福市」メンバー7社の商品が、本日1月15日(水)~20日(月)までの6日間
米とおかずのマリアージュをテーマに、ごはんに合う食品が全国から大集合する催事に出店します。



東北笑福市メンバーは、岩手・福島・宮城・秋田の地域も会社も異なる7社ですが
「首都圏の皆様に、元気と福をお届けしよう!」という思いでワンチームとなって、今日まで準備を重ねて参りました。
県外にほとんど流通していない商品を中心に、こちらのブログでご紹介してきたもののほか、今回のイベントでしか出会えない限定品もご用意しています。
地元直伝の食べ方をご紹介する試食、ご飯に合うおかずを集めたイートインもありますので、ぜひお腹を空かせていらして下さい。

ただ美味しいだけじゃない、食べて笑って元気になれる! 
招福祈願のお配りものもご用意しております。
皆様のお越しをメンバー一同、心よりお待ちしております!

【会期】
2025年 1月15日(水)~20日(月)
10:00~19:00(最終日~18:00)

【会場】
日本橋三越本店 本館7階
「食のなんじゃこりゃ~博覧会」会場 C-3


「魚屋」にしかできない味にハマります!丸友しまかさん

2025年01月09日 08時00分00秒 | 東北笑福市
岩手県宮古市にある丸友しまかの社長・島香友一さんは、自身を「魚屋」と呼びます。
【東北笑福市】チームでイベント出店するとき、私はいつも島香さんに「今ならどんな魚がいい?」「県外に出回らない珍しい魚はある?」などと相談します。
魚を知り尽くしている島香さんは、様々な魚介の名前を挙げてオススメを提案してくれるのです。



前身は1984年創業の鮮魚店。1997年に丸友しまか(有)を設立し、三陸沖で獲れる海の幸を鮮魚または加工品として販売しています。
三陸沖合は複雑な潮目が交差する世界屈指の好漁場。マグロ、カツオ、カジキ、サンマ、イワシ、サバなどが回遊し、ワカメ、ウニ、アワビ、ナマコなども生息する、まさに海の幸の宝庫です。
そんな三陸で水揚げされる四季折々の魚たちのことを、島香さんは毎日のようにブログで紹介。迫力満点の写真と臨場感にすぐれた文章から、魚への愛情が溢れるように伝わってきます。

・丸友しまか(有)公式HP

島香さんがとくに力を入れているのが、オリジナル商品の開発です。
魚そのものの味の良さはお墨付きとはいえ「もっと美味しく楽しめる味付けや調理方法はないか?」と工夫を重ね、次々と新商品を打ち出しています。

たとえば私の個人的オススメは「鯖しいたけ煮付缶」。
三陸産のサバと宮古産の原木しいたけを贅沢に使った醤油ベースの缶詰で、厳選された大型の秋サバと肉厚のしいたけの旨味がギュッと詰まっています。これはまさにごちそう缶詰!
2023年に自由が丘で開催した東北笑福市でも大人気で、私の知人はすっかりハマってリピート買いしていますよ。



それから「宮古トラウトサーモン」シリーズも推しの逸品。
宮古湾で養殖されるトラウトサーモンを、味噌床や粕床に漬け込み、桜チップで燻し、糠漬けにし、様々な味で楽しめます。切り身のまま加熱しても、お茶漬けやおにぎり、パスタの具としても、満足度バツグン。
ほかにも「揚げかまぼこ」「岩手 牡蠣の醤油煮」「カキフライ」などなど、三陸の魚を知り尽くした「魚屋」だからこそ作れる商品が目白押しです。

そして、島香さんが今回のイベントのために選んだのは「真いわしの甘辛煮」。
脂がのって食べ応えバツグンの三陸産真いわしを、醤油とグラニュー糖、天日塩でシンプルに味付け。4時間じっくり煮詰めるから、魚の形が崩れず味が骨まで染みわたっています。



もうひとつは「カレイの甘辛煮」で、サメガレイという魚を煮付けたもの。
サメガレイは皮の表面がイボ状で鮫肌のような見た目から名前が付いたそうです。北海道や三陸では干物で食べるそうですが、島香さんはとくに脂のりの良いものを厳選し、甘辛く味付けして骨ごと柔らかく煮付けました。
どちらも、温かいご飯、お酒のお伴にバッチリ!
来週開催する日本橋三越のイベントでは数量限定。売切御免となりますので、ぜひお見逃しなく!



特別な日だけじゃなく、カニを日常の食卓に

2025年01月07日 18時30分00秒 | 東北笑福市
松の内も明けて2025年が本格稼働。仕事も学校も始まって Back to Normal.
お正月のご馳走も終わり、食卓にも日常が戻ってきましたね。
今日ご紹介するのは、宮城県気仙沼市の会社(株)カネダイが運営する「かに物語」。
「カニを普段の食卓で味わってほしい」という思いを込めて、カレー、ビスク、炊き込みご飯の素など様々なカニ商品を展開しています。


使っているのは Deep Sea Red Crab(まるずわいがに)。
毛ガニのような強い甘み、大型タラバガニのような弾力、ボリューミーな食べごたえ・・・人気のカニのいいとこ取りをしたような味わいが特長ですが、漁獲量がきわめて少ないことと殻の色の悪さから日本の市場になかなか出回らず、その希少性から“幻のカニ”と呼ばれるそうです。



カネダイでは約40年前からこのカニに注目し、漁獲豊富なアフリカのナミビア国沖合に気仙沼から船を出し、今も約10か月かけて漁をしています。
(現在この漁場の漁獲資格を持つ船は、日本ではたった2隻だとか)

今回のイベントに登場するのは、まるずわいがにを使った赤色と黄色の「カニー」。
カニのカレー。だからカニー・・・親しみやすいネーミングですね。



レトルトなので、湯煎か電子レンジで温めればすぐに食べられます。
カレーのベースは、カニの身と野菜から旨味を引き出した極上のカニ出汁。11種類のハーブ、スパイス、完熟トマトの甘味と酸味も利いています。
なんと言っても嬉しいのは、たっぷりのカニ身をおうちご飯で味わえること。
「特別をもっと身近に」というカネダイさんの思いがこもったカニー。中辛口の黄色、甘口の赤色、お好みでぜひ!



開けるだけでご馳走!秋田天国よりお届けします

2025年01月04日 18時00分00秒 | 東北笑福市
皆さま、あけましておめでとうございます。お正月は一年でもっとも食卓にご馳走が並ぶ時。皆さまは美味しいものを食べて笑って、元気に新年を迎えられたでしょうか?
さて年末に続き、東北笑福市メンバーより美味しいものをご紹介します。

今日ご紹介するのは、秋田活性化(株)がお届けする「比内地鶏缶詰」シリーズです。
比内地鶏は、いわずと知れた秋田県のブランド鶏。150日以上放し飼いで飼育されるため、歯ごたえがよく、噛めば噛むほど肉の旨味が溢れ出すという日本三大美味鶏のひとつ。秋田名物きりたんぽに欠かせない食材として地元でも愛されています。
そんな比内地鶏を使って5種類のご馳走に仕立てたのが「秋田缶 比内地鶏缶詰」シリーズ。
缶を開けるだけで、旨味たっぷりプリップリの比内地鶏をそのまま味わえるのです!

たとえば「金の比内地鶏・アヒージョ」は、オリーブオイル、ニンニク、食塩、唐辛子で仕上げたもの。そのままでも美味しくいただけますが、フライパンで加熱してキノコやパプリカ、茹でたジャガイモなどを加えればさらに本格的な比内地鶏アヒージョの出来上がり。
茹でたパスタに加えればペペロンチーノ、野菜と合せれば主役級のサラダになります。



「銀の比内地鶏・塩こうじ」は、秋田県角館にある老舗・安藤醸造の「あまざけ寒こうじ」で仕立てたもので、糀のまろやかな風味と比内地鶏の旨味が絶妙。
「銅の比内地鶏・もつ煮込」は、同じく安藤醸造の「生醤油」と比内地鶏のコラボレーション。熟成発酵して手を加えずそのまま絞った醤油の旨味と甘味、比内地鶏の旨味が絡み合います。



そのほかに「赤の比内地鶏・トマト煮込」「黒の比内地鶏・炭火焼き」もあり。
比内地鶏はもちろん、調味料や食材のほとんどを秋田県産にこだわって使っています。

お届けするのは、秋田活性化(株)。「秋田をもっと元気に!」をモットーに立ち上がった会社です。
秋田県内にたくさんある魅力的な良品を発掘して情報発信するため、様々な事業を展開しています。
そのひとつが「秋田天国」というネットショップで、秋田県産の美味しい食品をたくさん揃えています。
前回ご紹介した楽っ樹の「いぶりだいこん」も取り扱い商品のひとつで、このたび楽っ樹の田口さんが「秋田天国」店長・利部友紀さんをお誘いして、東北笑福市に加わることになりました。

https://www.akita-namahage.jp/akk/

1月15日から日本橋三越で始まるイベントには、利部さんイチオシ「比内地鶏缶詰」金・銀・銅が登場します。
比内地鶏は希少性が高いために缶詰の大量生産は難しく、限られたお店でしか出会えません。ぜひお見逃しなく!

雪国より笑福来る、楽っ樹(がっこ)田口さん

2024年12月31日 09時00分00秒 | 東北笑福市
東北笑福市は三陸の水産加工業のメンバーで始めました。さらに仲間を増やしてチームを大きくしたいと考えながら、私は都内の食品展示会を歩き回りました。そこで立ち寄ったのが、秋田県大仙市から出展していた「いぶりだいこん」ブース。加工業者が数社並んで「味くらべ」をやっていました。
お薦めされるままに右から順番に試食すると、確かにひとつひとつ味が違います。いぶりだいこんはどれも変わらないと思い込んでいたけれど、なかなか奥が深そう・・・4~5種類試食して最後に食べたのが、楽っ樹(がっこ)のいぶりだいこんでした。

◆展示会場でメンバー勧誘
「うちは大根から作っているんですよ!」と、代表の田口悦章さんは、ひときわ元気よく話しかけてくれました。
一口いただくと・・・ほどよい甘塩っぱさとスモーキーな香りがほのかに広がり「白いご飯がほしい~!」と思わず叫んでしまいました。



いぶりだいこんは、いぶりがっこ、たくあん漬けとも呼ばれる秋田名物。もともと家庭で囲炉裏の上に吊して燻したという、豪雪地域の保存食でした。味付けの塩梅や燻し方によって、味の違いが生まれるといいます。
大根を仕入れて加工する業者がほとんどのなか、田口さんは家族経営の農家で大根栽培から全て自身でやっています。

◆家族経営の農家でひとつひとつ手作業
土づくりからこだわって、農薬も化学肥料も不使用。収穫した大根を木造の梁に並べて、香りの良い桜の木で3日間ほど燻製してから、砂糖・塩・米糠のみの味付けで漬け込み発酵熟成させます。
大切に育てた大根を一本一本ていねいに燻して味付けする、聞くだけで手間のかかる仕事です。



田口さんは初対面でもとても親しみやすく、明るくてエネルギーに満ちていて、こちらまで元気をもらえます。
「これぞ、笑福!」東北から福と元気をお届けします、という東北笑福市のコンセプトにぴったりだと直感し、私はその場で販売イベントにお誘いしました。田口さんは「ぜひ!」とすぐに快諾してくれました。

その後も何度もやりとりしていますが、田口さんはどんなに忙しい時でも「大丈夫です!」「了解しました!」と気持ちよく対応してくれます。
「人口減少が進む秋田の地域を、農業と食品加工業から元気にしたい!」という思いが、原動力になっているそうです。

今頃の秋田は大雪。1月15~20日のイベント期間中はさらに積もって、雪かきに追われるそうです。そんななか田口さんは初日から日本橋三越に駆けつけます。

東北笑福市メンバー紹介はまだまだ続きます。次回は年明けとなります。
2024年も今日で終わり。皆さま、美味しいものを食べて笑って、良い新年をお迎え下さいませ。


個人的推し炸裂・・・福島紅葉漬さんの「紅葉漬」

2024年12月29日 17時00分00秒 | 東北笑福市
「もみじ?こうよう?」初めて見たとき、まずそのネーミングに興味をそそられました。紅葉漬・・・いったいどんな食べ物なんだろう?
そして会社名もそのまま福島紅葉漬(株)・・・きっと専門性に特化したニッチでこだわり派の会社さんなんだろうな~と勝手に想像しました。

「そんなに珍しいですか? 福島では普通に食卓に出るものなんですけど・・・」
常務の大竹雄二さんは、こだわりの強さなど感じさせない控えめな口調で言いました。
「初めて知りました。普通なんて言ったらもったいないですよ。すごく惹かれます!」と私は思わず前のめりに。



◆名前を裏切らない旨さ
大竹さんのお話によると、紅葉漬(こうようづけ)は江戸時代から福島に伝わる発酵保存食。刻んだ鮭の身を糀と塩で漬け込み熟成させるもので、その名のとおり鮮やかな鮭の色が紅葉を思わせ、米糀の白い粒が雪のよう。秋鮭を使うことも名前の由来だそうです。

何より、お箸に取って一口いただいただけで、私はすっかり魅了されてしまいました。
熟成された鮭の甘味と濃いめの塩味、それでいて強すぎず品のよい香りが鼻の奥に広がり、舌のうえでとろけるような柔らかさ。冷凍庫から出してすぐにいただくとルイベ状の食感がまたたまりません。
白いご飯が進むこと、進むこと。ご飯はもちろん、お酒に合うことも間違いありません。



福島県の家庭でごく普通に食されてきた紅葉漬は、昭和期には鮮魚店がそれぞれに造っていたそうです。それを「土産品にしてもっと多くの人に広めよう」と昭和38年に株式会社として設立したのが福島紅葉漬(株)の始まりなのだとか。


◆人にオススメしたくなる
「地元を離れた人が、これを食べると故郷を思い出す。周りの人にふるさとの味として紹介できる。そんな商品としてやっていきたいんですよね」と大竹さん。
優しく静かな語り口の奥底に、揺るぎない情熱が感じられます。

「これは私のような県外の人でも、一度食べたら絶対に周りに紹介したくなります!」
現に私は何度もリピート購入するようになりました。家族に食べさせ、贈り物として知人に送り・・・「美味しいね!これどこの?」「もみじ?こうよう?なんて読むの?」と会話が弾みます。
もちろん独り占めする分を冷凍庫に保管して、日々の楽しみに。ちょうど今の時期は、鮮やかな紅色が年末年始の食卓に華を添えます。

鮭漁もまた温暖化の影響を受け、米の価格上昇にともない米糀も値上がりし、紅葉漬造りも大変な苦労に直面しているようです。
それでも、地域の名産品を途絶えさせないようにと日々働く大竹さんを思い出すたびに、私はネットショップをポチッとするのです。
やがて自分で購入するだけでは収まらなくなり、「一緒に東京で売りましょうよ!」と、さらに前のめりになっていったのでした。
こんなに美味しい紅葉漬をもっと多くの人に知ってもらいたい!という思いと、首都圏のお客様に絶対に喜んでいただけるという確信が、東北笑福市を始める動機のひとつでした。

TRS食品さんが「うめぇ」と言うのなら!

2024年12月27日 17時00分00秒 | 東北笑福市
「いま魚さばいてたんだ」「味付けして味見してたとこ。いや~うめぇ!」
TRS食品(有)の田中信博さんにお電話すると、いつもこんな会話から始まります。
港に上がった魚をさばいて、良い塩梅に味付けして、食べやすい形に加工するのが田中さんの仕事です。

岩手県釜石市大槌町にあるTRS食品(有)の前身は漁師の家系。昭和初期からイカ釣り、マグロの遠洋などの漁業と水産加工を手がけてきました。1999年に加工部門が独立してTRS食品が設立されました。
屋号には「TRY SANRIKU」という意味がこめられています。


私が田中さんと出会ったのは、(株)松栄さんと同じ2022年。やはりパッケージ制作のプロジェクトでした。
温暖化で海水温が上昇して、三陸の漁場が変わってしまった。それまで獲れていた魚が獲れなくなり、南方から今までと違う魚が入ってくるようになった。魚種の変化に柔軟に対応できるようなパッケージを開発したい・・・という目的で田中さんはプロジェクトに参加していました。
それが、今回の日本橋三越のイベントに登場する「三陸地物焼」です。

◆魚を知り尽くす田中さんの味付け
さんま、ぶり、鮭など三陸で獲れる魚を、一尾まるごと骨まで食べられるように加工調理し
て、魚本来の旨味を大切にするため魚種によって異なる味付けに。
パッケージを開けるだけで手軽に美味しくいただけて、湯煎で温めると魚の風味がさらに立ち上ります。
一番人気は「三陸魚の山ぶどう漬け焼き(さんま)」。旬のさんまを岩手県産の山葡萄ワインに漬け込んで焼いています。
どれも甲乙つけがたいのですが、私が個人的に推したいのは「三陸干物の塩焼き(さんま)」。
ほどよい塩味とさんまの香り、絶妙な脂のりとふっくらした食感で、「パッケージを開けただけで、こんなに質の高いさんま塩焼きが食べられるなんて!」と感動します。

TRS食品のオンラインストア「潮風堂」で買えるけれど、売場でリアルに試食していただけたらもっと多くのお客様がファンになるはず!
私はそう考えるようになり「だったら販売イベントを企画しちゃおう!」と思い立ったのです。

田中さんのこだわりは、魚に潜在する良い部分を存分に活かす味付け。みりん干しは甘過ぎないよう、漬魚はタレで食べさせるのではなく、あくまでも魚本来の旨味を楽しめるように塩梅よく仕込んでいます。
漁師の家系に生まれ育った田中さんの、魚への愛情が感じられます。



イベント限定「コワダ塩焼き」とは?!
今回出店する日本橋三越の催事【食のなんじゃこりゃ~博覧会】の見どころは、タイトルのとおり全国から登場する「なんじゃこりゃ~」な食品たち。
東北笑福市チームからは何を出品しようか?と話し合ったとき
田中さんから提案されたのが「コワダ」でした。
「コワダって・・・なんですか?」
「三陸地域ではふつうに食べてるよ。スーパーで売ってるし、レストランや料亭のメニューにもある。酒にも白飯にも合う。そりゃうめぇよ」

「コワダ」は東京人の私にとっては未知のもの。別名「海のホルモン」とも呼ばれるらしいのですが・・・
田中さんがうめぇと言うなら「よし、それでいきましょう!」と決定。
そこから、田中さんの試行錯誤が始まりました。
「味付けはニンニクにしようか? 生姜にしようか? 会場で匂うのはよくねぇか?」と、試しては試食する日々。
その結果、ネギ塩焼きが一番美味しい!という結論に至りました。

さてさて、田中さんがこのイベントのためだけにご用意する「コワダ」とは、いったいどんな魚でしょう?
ほかでは食べられない & 買えない限定商品になります。
イベント会場ではイートインも予定しており、田中さんが目の前で焼いてくれます(1月15日(水)~17日(木))
ぜひお召し上がり下さい!


松栄さんと出会うと、ワカメのイメージが変わります

2024年12月25日 18時00分00秒 | 東北笑福市
唐突ですが、皆さんはワカメをどうやって食べますか?
お味噌汁、酢のもの、ラーメンにトッピング・・・・ほかに使い方あるかな~。というかそもそも私は、ワカメ自体をあまり意識したことがありませんでした。
(株)松栄の岩﨑さんと出会うまでは。



岩手県大船渡市に加工場を構える(株)松栄は、わかめ一筋35年。塩蔵ワカメ、乾燥ワカメ、業務用など、三陸産を中心に加工販売しています。


私が専務の岩﨑和美さんと出会ったのは、2022年の秋でした。
加工場の前には太平洋が広がり、背後の山は色づいていました。今の穏やかな景色からは想像できませんが、2011年3月11日に大津波に襲われた場所で、地域の人たちと裏山を駆け上がって避難したそうです。



私はパッケージ制作のプロジェクトで訪問したのですが、岩﨑さんは開口一番、力強くこうおっしゃいました。

「ワカメを主役にしたいんです!」

たしかにワカメって、主役の食材ではないですよね。あれば使うけど、無くてもいい。
岩﨑さんは「そんなワカメのイメージを変えて、もっと多くの人に知ってもらいたい、食べてもらいたいんです!」
と熱く語りました。
「うちのワカメだけじゃなくて、三陸の、全国のワカメの地位を上げたい」と。

ワカメは食物繊維、栄養素が豊富で低カロリー。いやそんなことより、単純に美味しいし、楽しみ方の幅が広い。
とくに、三陸の海で早春の頃に採れる「早づみわかめ」は、若い葉が柔らかくて茎はシャキッとして香りが高い。
ワカメにこんなに語るべきことがあったとは・・・岩﨑さんのお話を聞きながら、私の意識はだんだん変わっていきました。



(株)松栄では特殊な技術で葉と茎を塩梅よく乾燥させ、手軽に食べられる乾燥ワカメを完成させました。
「これを食べたら、ワカメって美味しいね!って、見直してもらえると思うんです」
と岩﨑さん。
さっそく味噌汁に入れていただくと、たしかに! 風味も食感も、今まで食べてきたワカメとは格段に違います。
煮てもクタッとならないし、香りも豊かなまま。
塩蔵ワカメは水で洗って10分くらい塩抜きして、ポン酢をかけていただくだけで一品できあがり。

私のワカメ観は一気に変わりました。
気がつけば、岩﨑さんと同じことを家族や友人に力説するようになっていました。
「このワカメ使ってみて!簡単に美味しく食べられるから」
そしていつしか「販売イベントを開催して、もっと多くの人にお薦めしたい」という思いが湧いてきたのです。



今年の夏、猛暑と温暖化の影響で三陸の海水温も上昇し、ワカメの漁場も養殖場も大打撃を受けたそうです。
(株)松栄では素材を無駄にしないように工夫を凝らし、佃煮の商品開発に乗り出しました。
日本橋三越のイベントでは、「早づみわかめ」とともに新作の佃煮各種、三陸めかぶをご用意し、岩﨑さん自らがお客様に美味しい食べ方をお伝えします。
試食もイートインもありますので、ぜひお楽しみ下さい。

わかめ室長のインスタグラムも好評です
↓ ↓

・・・ということで、私の個人的偏愛が炸裂してしまいましたが
こんな調子で、東北笑福市メンバー7社をご紹介して参ります。
次回はチームのムードメーカー、TRS食品(有)さんをご紹介します!


東北笑福市とは?

2024年12月14日 08時00分00秒 | 東北笑福市


東北笑福市は、これまで被災地として応援される立場だった東北エリアの生産者が、今度は首都圏の皆さまに元気と福をお届けしよう!というコンセプトで立ち上がりました。

東北地方の漁業、農業、畜産業、ものづくりの小規模な事業者がチームとなって首都圏に出張し
さまざまな売場で期間限定のマルシェや販売イベントを開催しています。



第1弾は2023年11月。自由が丘の人気セレクトショップ・カタカナで週末マルシェを開催しました。
岩手・宮城・福島から旬の地魚、カニ、ワカメ、牡蠣などの水産加工品が登場。
生産者5人が店頭に立ち、試食やオススメの食べ方など、お客様とのコミュニケーションを大切にしながら、2日間で売り切れ続出となりました。





そして第2弾は来る2025年のお正月明け。
日本橋三越本店の催事会場に岩手・宮城・福島・秋田の食品が登場します。

このブログでは、東北笑福市のメンバーや出品商品の一部をご紹介しながら、これから始まるイベントをご案内して参ります。
ただ美味しいだけじゃない。食べて笑えば元気になれる!
・・・を合い言葉に、皆様に元気と福をお届けします。
ぜひご覧下さい!

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