アタシは少し「鉄ちゃん」が入っているのよね。
懐かしい銀座線と丸の内線の昔の車両。
アタシは昭和の男だから、この赤と黄2つの車両が地下鉄のイメージなのよ。
特に赤い丸の内線の横の模様が子供の頃好きだったなあ。
最近はすべからく車両はステンレスの銀色なので画一的でイヤだな、鉄ちゃんとしては。
おおっ、懐かしい!
このランプは何か分かるかな?
昔の銀座線と丸の内線は駅の手前で必ず車内の照明が一瞬だけ消えて真っ暗になるのよ。
その真っ暗になったときに一瞬だけ点くランプなのよ、これは。
などと地下鉄のウンチクはここまで。 んな、モンはどうでもエエ。
いつも言うことだけど、アタシがこういう場所に出没するのは、どういう物が展示されているのか?では無くて、どういう者が展示物を見に来るのか? なのよ。
土曜日のお昼時なので小さな子供を連れた家族連れが多く、スワ、空振りかと思い足早に展示物を見て去ろうと思った瞬間、向こうから、その「地下鉄ちゃん」は歩いてきました。
地下鉄の運転手の制帽を被り、手には白い手袋。
筋金入りの「地下鉄ちゃん」オーラを放ちながらこちらに歩いてきました。
アタシのカメラはすかさず彼をロック・オン!!
「地下鉄ちゃん」はまず、地下鉄の運転シュミレーションつうの?それに興じました。
制帽と白手袋は伊達じゃない!!なかなかの腕前でしたよ、良く分からないけど。
次は実物の車両を模したシュミレーションの順番を待ちます。白手袋が凛としてステキ!
このシュミレーションは前面の映像に合わせて車体がシンクロして動く本格派で人気らしい。
さすがに鉄道マンだけあって時間にはシビアな様子で時間をしきりに気にしています。
ココロ乱れればダイヤも乱れる、運転前の精神統一は欠かせません、ここは一つ、深く深呼吸。
待つこと暫し、彼の順番が来ました。
インストラクターとは顔なじみの様子です。
そりゃそうだろうな、どう考えたってこの博物館じゃ有名人だろう。
制帽被って白手袋して「地下鉄博物館」に来る奴はそうザラにいるもんじゃないぜ!
よくみるとこの「地下鉄ちゃん」は昔の地下鉄マークのステッカーを貼った小さなトランクも携行していました。多分、この恰好で「地下鉄博物館」に通勤しているのでしょう。
「乗り鉄」「撮り鉄」色々いるが、差詰めコイツは「なりきり鉄」だろうか?
余談だが、アタシの好きな黒沢映画「どですかでん」の劇中では「電車馬鹿」の六ちゃん(頭師佳孝)が「自分にしか見えない電車」を運転してるでよ。どですかでん、どですかでん!
こちらのシュミレーションでも「なりきり地下鉄ちゃん」は見事な腕前を披露してくれました。
ホントはそんなモン、チィとも見ちゃあいないけどよォ、アタシは。
ふと気づくと新手の「地下鉄ちゃん(ピンヘッド・タイプ)」が順番待ちの列に。
ああ、見たい!撮りたい!ポケットの詰め込んでそのまま連れ去りたい!!
しかし、スノードーム講座の時間が迫っている…。
後ろ髪を引かれる思いで地下鉄博物館を後にしました。
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