何も考えずに、柳の下にドジョウが二匹的に。

水木しげる先生と吹石一恵が大好きなだけで、ドラマも見ず原作も読まず予備知識無しで観たのだが、何なんだろねこの映画は?
ゲゲゲだからって場面の端々に妖怪を登場させるのも小賢しいし、
意味のないシーンの長廻しも気になっちゃった。
時代考証ってえの?セットや小道具なども昭和30年代の話に沿ってそこそこだったのに、東京駅と調布駅(多分。)のロケ・シーンでは風景はモロに現代で現実に戻されちゃった…。CGでどうにか処理できなかったのだろうか?
何と言っても、水木先生の著書で読んだ、とことん貧乏だがカラッとしてペーソスのあるエピソードが生かし切れていないような気が…。
女房の観点から見ればこんなモンなのかしら。
良かったのは宮藤官九郎演じる水木先生がアタシが子供の頃読んだ「ゲゲゲの鬼太郎」のマンガのカバーの著者近影の写真にそっくりだったことだけだ。フハッ…!