ただ日常をダラダラと‥

子なしの幸せ。

アタシには子どもがいない。その能力が無い訳ではない。
子どもを育てあげるというのは容易なことではない事と己の身の丈を知っているからだ。
確かに子どもを持たぬ事は世間に対して多少は後ろめたい気はある。
心の中のパズルの最後の1ピースが足らないような一抹の淋しさもある。

数年前、中学校の同級生の友人と気は進まなかったが久しぶりに二人で飲みに行ったのよ。アタシの中学校の同級生は人種の坩堝で、まあ、DQNが多いのよ。
イイ歳コイて、先輩がどうの、後輩がどうので群れたがって世界が狭い奴等ばっかり。
同窓生同士でくっついたり、離れたり、挙句は兄弟姉妹まで巻き込んでまるで部○民の様でさすがのアタシも嫌気が差している。
ご存じの通りにDQNってえのは子どもを作るのが大好きで、そいつも例外ではないのよ。
で、そいつは当時41歳で結婚しているのにアタシが子どもを持たぬことが気に喰わないらしくて意見してきたの。
その、意見の内容が素ン晴らしかった! ああ‥コイツはやっぱりバカだったんだな‥って再認識しちゃった。
「自分のDNAを受け継ぐ者を後世に残さなくてもいいのか!」ですって‥。
安普請な論理だよね、きっと元ネタは程度の低いマンガだぞ。間違いない!
DNAって‥ノーベル賞までは行かなくても芥川賞を受賞した者ほどのDNAならいざ知らず、社会の底辺に位置する者のDNAを後世に残したって‥。
バカとバカがくっついても輪をかけたバカが生まれることを体感したハズなのにな、コイツは。

2、3日前の東京新聞の「本音のコラム」のコーナーに宮子あずささんという若き日の大村昆に似た看護士さんが「子なしの幸せ」なるコラムを寄せていた。
要約すると

私達夫婦には子どもがいない。30代の頃は子を持ちたいと思わぬことが何となくやましかった。今でも生きづらさを感じる。しかし、後悔は全く無い。
子なしの夫婦として心がけているのは次世代へ責任を果たすこと。扶養家族のない家庭への税金は割高であるが受け入れるのは次世代への思いである。
子なしの夫婦は変な大人に練れてくる。
子どものいる人といない人ではかなり感覚が違う。確かにこの様な大人ばかりではまずい。しかし、こういう変な大人も少しはいた方が社会の風通しがいいと思う。
子を持つ人がその幸せを語るように、私も子のない幸せを語ろうと思う。
子を持たねばと思い詰める必要はないのですよ、と。


彼女がアタシの気持ちを代弁してくれた様な気がした。
そして気持ちがフッと軽くなった気がした。
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