「はあ、クルマのローンがありますが。」
「‥そういう借金じゃないんだけどね。」
「‥?」
今から20年近く前にアタシが面接を受けた会社でのやりとり。
結局、その会社に採用されたのだが、面接での質問の意味が分かったのは1か月後だった。上司や同僚とも打ち解けて会社帰りに皆と飲みに行くことがしばしば。でも、アタシ以外は飲み屋に入る前に必ず寄る場所があったんだよ。そこは…サラ金の無人貸出機。さほど大きな会社ではないので男性社員は8人ほど。そのほとんどの奴がサラ金から金借りて遊んでいたんだよ。ちなみにアタシが入社する前に辞めた奴は、サラ金返済のため営業と偽り金の工面に走り回り、挙句の果てに集金した金を着服したそうだよ。
サラ金で金借りて、居酒屋で軽く飲んで下地を作り、フィリピン・パブで大騒ぎ!×2。そんな事がしょっちゅうだったなあ!あっ、アタシはこう見えても借金してまで遊ぶほどバカじゃあないから安心してね。
借金してフィリピン・パブ行ったって、別にヤラせてくれる訳じゃなし。
その会社はかなりダークな部分があり(その時のエピソードはそのうちに。)嫌気がさして2年ぐらいで辞めちゃったんだけど、その間、サラ金苦で辞めた上司が二人。その理由は…返済が出来ないので退職金を返済に充てるため辞めたくもない会社を辞めたってえスンポウよ!その後、風の便りで二人とも自己破産して一家離散した聞いたが…。しかし、バカだよね。
当時のサラ金の金利は確か年利25%くらい。
10万借りたら、利子は2万5千円。
100万借りたら、利子は25万円。
皆、数百万は借りていると豪語していたから、たとえば400万借りていたら、利子は100万円。女房子供がいる普通の会社員の収入では利子を払うだけで精いっぱいだよね、実際の話。
つまりは利子だけ払って元金は減らないってスンポウよ!
利子を払って、すぐに新たな借り入れをするんだもの、借金は増える一方。
どうしても生活が苦しくて借りたのならチィとは同情するが、コイツらは遊ぶ金を借りたんだから同情の余地は無い、ただ、家族が可哀相。己の身の丈を知れ!と言いたかったね、当時のアタシャ。←ワリとストイックな部分もあるのよ、アタシ。
「借金してまで遊ぶな!」これが反面教師から学んで今も実践しているアタシの座右の銘である。他にエロエロと座右の銘はあるのだが。
「並んでまで喰うな!」「据え膳はオカワリしろ!」とかね。
でも「借金しても遊べ!」って未だにテレビでは宣伝しているけどね。
しかし、アレはアレでイイのかね?
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