梅の香庵~うめのかあん~

梅の香堂別館喫茶スペース*梅の香庵*
とりとめないことをとりとめなく・・・

白鳥観察

2014-01-27 00:27:33 | 日記
特に予定の無かった日曜日。

そうだ。白鳥見に行こう。
と、思い立ったのは、
目覚めた30秒後。

ぬくぬくと布団の中から出るに出れないまま携帯でニュースと天気予報なんぞ見ていたら、
富山のお天気コーナーに白鳥の投稿写真が載っていた。
・・・・そういえば、白鳥の飛来地があるんだよね。市内に。
その存在は知ってるし、どこにあるかもだいだい分かるけど、白鳥の季節に行ったことが無かった。
白鳥・・・・今まであんまり生で見たことないかもよ。

というわけで出かけて来ました。
富山市内にある田尻池。

事前に調べてみたところ、
白鳥は早朝池を飛び立ち、夕方帰って来るそうな。
午前7時と夕方16時がエサやりタイムらしい。

16時ならば余裕で見に行けるし、まだ明るい。写真撮れるかも。
野鳥観察はまったくもって素人なので、ちょっとでも見れたらラッキーくらいの軽い気持ちで出発。



そしてやってきました田尻池。

・・・・なんか、いっぱいいるけどあれはなんだ。


カモカモカモカモカモカモの群れ。

辺り一面カモの鳴き声がグワグワグワグワグワグワグワグワグワワグワと充満している。
これはあれだ、夏場のカエルの合唱に似ている。
カモたちは皆一心不乱に泥の中をついばんでいる。虫でもいるのか?
しかし何故いちいち鳴くのだろう。黙って食えばいいのに。
謎だ・・・。
それにしてもこれだけ至近距離で野鳥が見れるとはちょっとびっくり。
池の端までカモだらけで歩いていくすぐ足元でグワグワゆってる。
スケッチブック持ってくればよかったな。

いやまて。そうでなくて。お目当ては白鳥だった。

辺りを見回すと、人はまばら。
それでも、カメラを携えた人がちらほら。
彼らの視線の先を追うと・・・・・いたー。



やかましいカモたちとは距離をおいて、池の反対側に白鳥が数羽たたずんでいる。
ふわー。遠いけど、生白鳥だー。



わたくしたち、カモの連中とは格が違いますのよってな雰囲気に見えてしまうのは気のせいか。
ああ、白鳥様がこっちへいらっしゃった。

灰色のはヒナらしい。


いつの間にかパンを手にしたギャラリーが増えている。
これがエサやりタイムか。
ちぎったパンを投げる人に釣られて鳥たちが近寄ってきた。
手ぶらの私も便乗して近くで観察。



うわー近い。白鳥やっぱきれい。そしてでかい。
感動ー。

・・・・しかし、この時私はある問題を抱えていました。
さっきからデジカメに「バッテリーを充電してください」というメッセージが絶え間なく出るのですよ。
デジカメの充電が切れそうだったなんて・・・出かける前にチェックしてくりゃよかった。
せっかくのシャッターチャンスなのに。
ちくしょうカモ撮ってる場合じゃなかった。

なんですと?

・・・・おや?なにやら足元から視線を感じる。

ねぇ、パン持ってないの?

かかかかかかか、かわいい!!

辺りの人間がパンを投げる中、突っ立っていた私にエサをねだりに来たのだ。
うんうんカモもかわいいよね~。
エサは無いけど写真撮ったるでー。

このヒト、なんにもくれないよ。な~んだがっかり~


そう囁きあうと(?)カモたちは去っていった。
あああ、スマン。
でもでも貴重な正面ショットが撮れたよ。ありがとう。

最初に遠くから撮った写真はいったいなんだったのかってくらい近くに白鳥が来ていたのだが、
ついにその時は来た。


これを最後にデジカメは動かなくなりました

近くで見た白鳥はでかかった。
子供なら乗れるんじゃないかってくらい。
乗せて飛ぶのは無理でも泳ぐ分にはいけそうだ。


さて、けっこう白鳥見たし、寒くなったし、撤収するか。
群がるカモたちに別れを告げて車へ戻ろうとしたその時。
先ほどから大きなカメラを携えていたお兄さんがカメラを上空へ向けた。

つられて私も空を見る。
あ!


・・・拙い私の記憶スケッチで申し訳ない・・・

池の向こうから隊列を組んだ白鳥が飛んで来た。
思わず足を止める。

白鳥は、池の上空まで来るとカーブを描き、旋回しながら高度を下げ始めた。
飛行機とおんなじだ。
否。飛行機が鳥をまねしたのか。
白鳥の白い羽毛から黒い足が突き出ている。これまた飛行機の車輪のよう。
着陸態勢に入った白鳥は両足で水面にスライディングしながら着水。

・・・・・・すげーかっこいい。

見とれる私の隣で、同じく白鳥の着水を見ていたおじさんがふいに話しかけてきた。
「これからだよ。5時過ぎて暗くなる頃にもっとたくさん飛んでくるよ」
そうなんですか。
現在16時40分。
せっかくだからもっとたくさんの白鳥のスライディングを見ていこうか。

一旦近くのコンビニに行きあったかい飲み物を補給して再び池へ戻る。
ちょうど17時。まだかろうじて明るい。
雪が降ってきた。
それでもまだ人がいる。

しばし待つと、おじさんの言った通り、次々と白鳥が飛んで来た。
数羽から数十羽のグループが数分おきに着水していく。
かっこいいと言うか、美しいと言うか、
ともかく、見ていて飽きない。
大迫力。
そうか、カメラマンたちは、これを狙いに来てるのか。

池に帰ってきた白鳥たちはいっせいにコーウコーウと高い声で鳴いている。
カモもそうだが、何故鳴くのか・・・。

雪が激しくなってきたのでさすがに帰ろうと駐車場へ向かうと、さきほどの親切なおじさんにばったり会った。
「粘ったかいがありましたね」
と笑ってくれた。
常連ぽいおじさんに、「なんでみんないっせいに鳴くんですかね?」と聞いてみたが
答えは
「さ~ねぇ」
だった。

ともあれ、おじさんに感謝して日曜の陽は暮れていった。
天気のいい日にまた来よう。
デジカメを充電して。



ほんとの絵描きはほんものを見て記憶して描くのでしょうが、へっぽこ絵描きは写真を見て・・・。








水上の花水中の花

2014-01-15 23:51:59 | イラスト
梅の香堂のトップイラスト更新しました。


「水上の花水中の花」


春なのか夏なのか、少なくとも冬ではない絵ですが・・・・・。

今まで描いたことのなかったお魚系ですが、
これを描くにあたって金魚を何匹かスケッチ。
そしたら金魚ってきれいなのね~。
流線型のボディラインとヴェールのような尾びれにうっとり。
魚と鳥は文字通りの流線型だもんな。
出目はあんまりお好みではないですが・・・、
魚類もいいモデルだなーと思うきっかけになった一枚です。

実は昨年のポストカードイラストコンペに出して唯一鳴かず飛ばすだった子なんですけど、
自分的にはけっこう気に入ってます。



ところで今年は雪も少なく寒さもまぁ例年にくらべればまだなんとかという感じで、
つい最近ようやくコタツを出しました。
半分は留守番時の椿の防寒用として。

しかし冬の猫ってほんとにうらやましい。
夜は私の布団で眠り、
一緒に目覚めたと思ったら、すぐさま猫ベッドで二度寝。
夕方コタツの中でぐで~んとあったまり、
ちょっと暑いな~と思ったらコタツの外でまた眠る。
甘えたい時はコタツ布団越しの私の膝でゴロゴロ。
以下エンドレス。

お前・・・・どんだけ寝る場所ハシゴする気だよ・・・。

それにしても猫にしてみたら、布団もコタツもすごい広いんですよね。
どんだけ転がってもずっとふわふわ、ずっとあったかい場所。
いいなーそれ。
ほんといいなー。
あーいいなー。

勝ったどー!!

2014-01-13 19:23:24 | 日記
勝った勝った勝ったよー!!!
高校サッカー、富山代表富山第一高校、初 優 勝!!
うわーんおめでとー!!

そんなわけでつい描いてしまいました。

土壇場PKでハンパないプレッシャーの中奇跡の同点ゴールを決めた10番大塚くん漫画チックで若干脚色バージョン


はっきり言って、高校サッカーを観戦したのは生まれて初めて。
にわかもにわか。超ど級にわかですけども、

今年は富山県勢が勝ち進んでるんだってよー。
なんと決勝は石川とだってよー。
という話題が耳に入っていた今日この頃。
お。噂の決勝戦が始まるじゃないの。
相手が石川ならば勝ちたいじゃないの。
ここは見ておかないといかんやろ。
と思ってしまうのが県民というもの。

ええ。
お分かりでしょうか。
日韓戦が異様に白熱するのと同様。
同じ北陸、しかもお隣、お互いが勝てば初優勝。学校のみならず、県勢として初優勝。
ここは負けらないでしょう。
「北陸勢初」の栄冠は渡さないぜ。
たとえ相手が本田の母校であろうとも!


という意気込みではありますが、
ちょうど試合開始の頃、家事がひと段落。
あー。買い物行きたいんだよねー。ガソリンも無いしお金もおろして来たいし。
ごめんね富山第一。

そんなわけでにわか観戦者はお出かけ。
ケータイのワンセグでちょいちょいチェックしてはおりましたが、
ようやく帰宅しテレビの前に鎮座したのは後半もあと10分というところでした。
2-0で石川星陵リード。
あーこりゃあかん。勝負あったか。

しかし結果的に、この残り10分からの観戦が、一番おいしいところを観ることになろうとは。

はっきり言ってもはや諦めていた後半終了3分前。
まさかまさかの逆転劇が始まったのです!


正直、洗濯物を取り込んでいて見逃してしまったのですが・・・・
残り3分というところで富山第一が1点。
それでもその時は「一矢報いたなー」くらいにしか思ってなかったのが、
にわかに勢いついた富一メンバー。
もしかしたらもしかないか?なんて気になってきたぞ。
そしてそしてもう本当にホイッスル鳴るよー!てところでまさかのPK!
おいおいおいおいおい。もしかしてもしかして・・・

きめたー!!

叫ぶ私。怒る椿。

えーとえーとこの場合、どうなんの?PK戦?あ、延長戦なんだ。そうかなるほど。
サッカーの知識この程度で申し訳ないけれど、
それでもおねーさんは、いやっきっと富山県民の多くが、今この瞬間同じ気持ちになっている。
ここまで来たら勝つしかない!がんばれ富山第一!!

10分ハーフの延長戦も後半。
富山第一3点目ゴーーール!!
ぎゃーーーー!勝っっっったーー!!
うるさいにゃーーー!


10番大塚くんは監督の息子さんなんだそうですよ。
それって他のメンバーに気ぃ使ったりとかけっこうめんどうなこともあっただろうなぁ。
でもそんな中で初優勝を息子が決めてくれて、お父さん、感無量だろうなぁ。
父と子のハグにおねーさん涙。

あー感動した。
おねーさん感動した。
おいしいとこだけ観ちゃってなんだか申し訳ないけれど感動した。
いい休日だったなーとか思っちゃった。
正月にひいた風邪も治ったし、今日は久しぶりにビール飲んじゃおうかなぁ。

ありがとう富山第一高校。












年に一度の展覧会

2014-01-05 19:31:23 | 日記
本家梅の香堂にて、おしごとページ更新しました


「ひょうたんからこま」


年賀状のお仕事は初夏の頃やってきます。
なので昨年の6月頃、私は必死で馬を描いておりまして、
半年たった今、
やっとこさ午年が来たんだな~と思う今日この頃。

とりあえず、小6の姪っ子に、
「ちをりの年賀状かわいい」と言ってもらえたのでよかったよかった。

ところでこの時期、人様からいただいた年賀状を眺めていると、
一応仕事で年賀状描いた者としはなかなかに勉強になることが多いのであります。
このご時勢、年賀状雑誌からイラストを選んで印刷する人の多い昨今。
実際にユーザーさんに採用されるのはどういうイラストなのか。

ついそういう目線で見てしまうのですが・・・・

おおー、これは可愛い。くっそー(なんだか悔しい)。
とか、
あ~やっぱこういうのがウケるのか~
とか、
なるほどそういう手があったか!
とか、
これどうやって作画してんだ!?
とか、
あ・・・こんなんでもいいのか・・・・・
とかとか。


来年に活かしたいと思いますので是非ご用命をばm(_ _)m


それにしても、
実家で親に届いた年賀状を母と見ながら思いましたが、
年賀状に対して、
はっきし言ってあんまりこだわりの無い方と、
バリバリ気合入ってる方と、
様々ですな。
あとお子さんの写真入り年賀状をたくさん見ますけど、
写真のチョイスや配置にセンスを感じる方と、あんまりそうでもない方と、
そういう、二次元モノに対しての情熱のあるなしが分かるのが年賀状かもしれないな、と。

そして自らが撮影した写真を採用するおじ様を何人かお見かけしましたが、
あんまり、というか全然正月とは関係の無い被写体ばかり。
うんうん。自分の快心の作をみんなに見てほしいんだよね。
もはや年賀状とかそういう季節感なんか無視なんだよね、お父さん方。
かく言う我が父も全然正月っぽくない自作の風景画を毎年年賀状にしています。
作り手のサガだな。
まぁ私も気持ちは一緒だけど、あくまで年賀状用に描きおろしてますから!
そこんとこ親父殿とは違うぜ。

多分、絵とかデザインとかに興味の無い人は見てもろくに覚えていないであろう年賀状。
それでも毎年一生懸命作っている人が、けっこうたくさんいるんだよな。

年賀状、片付ける前にもう一度、じっくり見ておきましょうかね。








あけましておめでとうございます

2014-01-03 18:59:49 | イラスト
2014年が始まりました。
今年もよろしくお願いします。

里帰りした我が故郷は、今年は雪少なめ(今のところ)。
それでも昨日は1日降りっぱなし。
そんな雪景色を見ていて、友人と二人、今更ながら

「きれーだね~」(ボケてるけど)

写ってませんが、
白と黒の中に時折ある
柿の木に残された柿の実の朱色がきれい。
合う配色っていうのは自然とそろっているものなのだなぁ。


実家ではぶーちゃんがびびりつつお出迎え。

このおばちゃん・・・・なんとなく知ってるような知らないような・・・


ぶーちゃんはいつも私に距離をおく。
ぶーちゃんの柄はちょっと変わってて、三毛の縞模様のブチ。
肉球は

ピンクと黒のツートン。

かわいいにゃ。
ちょっとは覚えてくれよな。


雪の1日を明けて今日は珍しく晴天。

①大方の人が休日
②日本海側にしては珍しく晴れ
③雪が少ないので、見晴らしの良い田んぼや川原に三脚立て放題

以上の条件が揃った今日。
特急に乗って越後から越中へ帰る道すがら、
あそこでも、ここでも、むこうでも、
撮り鉄の方々にカメラを向けられまくりました。

晴天の下、居並ぶカメラマンたちを眺めて、なんか正月休みっぽくてなごむな~。



帰宅するといつもより甘えん坊の椿さん。
お留守番おつかれさまでした。
さぁて冬休みも今日でおしまい。
今年もがんばるぞー。