今週は2件のご相談のお電話を頂きました。
会社を始めて5年で、このようなお電話を沢山いただけるようになりました。
家を買って被害に遭われた方は周囲にも言えず、他人にも言えず暮らしています。
お電話対応で少しでも、お役に立てれると、この上なく嬉しい限りですので、ご紹介します。
9月24日土曜日(県外から)
ホームページに化学物質過敏症患者さんのリフォームが載っており、ご連絡致しました。
私は、勤務先ビルテナントが外部用ウレタン塗料を大量に塗装した事から、化学物質過敏症になりました。
苦肉の策で、独身息子にローンを組んでもらい、現在建築中です。ただし、普通の工務店さんで、工夫と確認をしながらとなりました。
原因のウレタンを避けてみましたが、床合板材はF☆☆☆☆しか無く、床材のもみの木でカバー出来ると考えておりました。
しかし、手違いで酢酸ビニルの木工ボンドで繋いだ材を天井と床に貼ってしまいました。
このような状態で、御社の漆喰を床の合板に塗りもみの木の床材を貼ったり、壁に塗る事で、化学物質を減らせるのでは、と思いました。ご協力いただけたらと、藁にもすがる思いです。
〈お電話対応〉
もみの木を貼ったからと言って、そのフィトンチッドで家全体の化学物質を消すことは不可能です。
何かの一部は正しいかも知れませんが、全体として異なることを言う弁証法的と言って人を信じ込ませる手法です。
フィトンチッドのことを言えば、お茶にも含まれており、お茶よりもお茶揉みの方がフィトンチッド効果が出ます。
草木の匂いを嗅ぐよりも、草刈りをした時に出るフィトンチッドの量の方が多いです。
観葉植物を家に置けば化学物質が消えると言うのも、1989年のNASAの実験を元にして言い伝えられて来ていますが、これも間違い。
わずか、60センチ角のBOXに観葉植物を入れて、BOX内の空気を循環させてホルムアルデヒドが3分の2になった実験を元にしたもの。
そもそも、住宅内に存在する空気中の化学物質は判定できるだけでも100種類以上は有りますので全部を消すことは不可能です。
ホルムアルデヒドだけで安全と断言するのは、日本の建築基準法(シックハウス法)でホルムアルデヒドだけを規制してF★★★★(フォースターマーク)が付いていれば安全と言っているのと同じ間違いです。
更に、観葉植物だけで部屋の空気を綺麗にするためには、30坪の家で10,000本の観葉植物が必要です。要するに家が観葉植物のジャングルでないと3分の2に減らすことは出来ないのです。
もみの木の床の下に合板材が張り巡らせて、その上にも、みの木を貼っても床下から出る化学物質のガスを抑えることは困難です。
家を建てて数年すれば、その家が健康に良い材料なのかは家が教えてくれます。化学物質が水分と反応して木の焦げたような匂いが出てきます。何十年経っても出続けています。
当社では床の下に合板材を使わないために38ミリの厚みがある無添加・無塗装・ノーワックスの床材を貼っています。
そして、ボンドを使わずにピンで床板を止めています。
化学物質を使わない施工方法を選択して、そのために材料を考えるという選択肢しか無いのです。
9月28日水曜日(松山市内の方からお電話)
ご相談:息ができないくらい苦しい思いをして30年間生活をしていました。
家から出る化学物質で倦怠感が出てくる日々でした。
このことを主人や周囲に言っても信用してくれませんでした。
テレビで、呼吸ができる家を言っているのを見てお電話しました。
主人が定年を迎えるので、実家の古民家をリフォームして住みたいと考えています。
古民家のリフォームで、新建材を使わないままの古民家にしたいですが可能でしょうか。
私は家に入って匂いを嗅げば、その家の空気が安全かどうか判ります。
いろんな会社に伺って話を聞いて調べたりしていますが、どうもウソの話しが多いです。
アイテムえひめの住宅展示会で、杉のフローリングはササグレが出るので良くないと言われましたが、、、本当でしょうか。
〈お電話対応〉
化学物質を吸い続けると、ある一定量を超えると過敏症になります。花粉症と同じ仕組みです。
花粉症のアレルギーも、花粉が化学物質を運んで来ているのが分かると言われる患者さんも居ます。
春先、秋口に極めてアレルギー反応が出ると言われている方もいました。
化学物質過敏症と言っても、ガスマスクで生活をしないと普通の生活が出来なくなった人のことと勘違いしがちです。
その前にアレルギーが酷くなった、皮膚炎やアトピーが酷くなった等の症状から始まっています。
そして倦怠感、疲れやすい、落ち着かない、、、、不登校が始まったり、うつ病と診断されることが多くあります。
そういう方のお宅に訪問して化学物質濃度を測定すると、一生吸い続けても安全とされている暫定基準の10倍の化学物質が測定しました。
発がん性物質の化学物質を吸えば、その家はガンになる確率が上がる訳です。
健康診断でガンの家系と決めつけているのは統計であって、その前に発がん性物質を毎日吸い続けて曝露している可能性が科学的な根拠です。
2003年まではシロアリ駆除剤に発がん性物質のシロアリ駆除剤を使っていましたし、今でも規制されない別の有毒化学物質が使われています。
先進国では規制で製造中止になった発達障害になる化学物質も、日本では規制が無いから使われ続けています。
なぜ、日本は規制をしないのか!?ということになりますが、国土交通省の天下り先との利害関係が大いにあると思っています。
世界では天下りが企業にいることを癒着と呼んでいます。いること自体がオカシイのです。
省庁の天下りが多いのが国土交通省であり、天下り団体が国土交通省の元部下に団体交渉をして、天下り先の都合の良い法律を通しています。
長期優良住宅という名ばかりだけ優良と認定する住宅。耐震等級3の長期優良住宅の方が普通の家よりも倒壊して長期優良住宅。
省エネ基準も家の外皮計算だけで計算された机上の空論。
シックハウスの健康被害を訴えても、国が調べないから確認できない等との回答を繰り返す。
シックハウスの検討会には被害者が呼ばれず、加害者の建材企業だけを呼んで開催するという加害者の検討会になっています。
これを言い続ければ、止まらなくなります。
それに加えて、住宅業界の営業は知見も無いのにウソを並べて家を売る人が多いように感じています。
無理やり売りつけるためにウソを言うようにも感じます。
ヒノキが良いと言い出したのは戦後に林野庁がヒノキが少ないから高く売れると言った政策によるものです。
ヒノキ林の周りでは椎茸が生えません。それくらいヒノキに含まれるヒノキチオールという物質は生物にキツいのです。
杉は健康に良いとされて昔から家に使われていました。味噌樽、醤油樽、ウイスキーなどは全て杉の木の樽です。
ヒノキの樽では人体に良い微生物も醸成されないのです。
ササグレの件ですが、木材を乾燥させる際に木材を釜に入れて高温で水分を飛ばします。水分と一緒に木材の樹脂の油も流してしまいます。
木材の繊維はペッタンコになってしまい、木に粘りが無い割り箸と同じ状態になります。そのためササグレが出来ます。
これを機械乾燥木材のKD木材と呼んでいます。愛媛県の木材で建てる家はKDで、KDと自然乾燥を混在していたりしています。
区別ができるのは、その木材の匂いを嗅げば誰でも判ります。新築の工事現場に見学に行けば匂いで判ります。
当社のフローリング材は常温熟成で水分だけを流して木の樹脂油を残す音響熟成で木材を作っています。
木材に粘りがあり、ワックスを塗ったような木の油が有ります。ササグレでクレームになったことは有りません。
家の空気で分かりますので、工事現場に入っての見学会、完成見学会を開催していますのでご見学にお越しください。
当社の会社自体5年目を迎えていますが、今でも木の香りが続いていますので会社に起こし頂いても安全な空気かどうか判断して頂けます。
リフォームであれ、新築であっても、同じ音響熟成木材を使い、幻の漆喰で空気を綺麗にした家を建てています。
そもそも、当社は家を売ることを目的にして作った会社ではなく、健康な家を建てる会社が世の中に必要だと思って作った会社です。
家を建てているうちに近所の方から新築の注文を頂いたり、紹介をして頂いて家を買って頂いています。
家を買われているお客様自体も、初めて家を建てる方は少なく、家を建てるのが2軒目、3軒目の方がほとんどです。
家を買っての失敗は健康被害です。リフォームされる際にも同じことが言えます。
まずは、お確かめください。
≪記事執筆者≫
コージーベース株式会社
代表取締役 松本好司
愛媛県松山市生まれ。
富士通に在職中は社長表彰をはじめ26年間で28回の経営表彰を授与。
その後、広島県庁の特別職として経営企画アドバイザー、国の研究機関のプロジェクトマネジメントアドバイザー、公立大学の経営大学院(MBA)の新設などの公的職務を歴任。
その後、建築学科がある学校法人の顧問、専門委員などに就任し、科学的知見をもって健康で安心な保育園の設置アドバイザー、健康自然素材の健康住宅の事業をしています。
(施工エリア)松山市 伊予市 松前町 砥部町 東温市 今治市 西条市 内子町 大洲市 八幡浜市
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