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主にアメリカとイギリスのTVドラマについて書いています

ザ・ソプラノズ/哀愁のマフィア The Sopranos

2016-07-09 09:20:38 | 日記
ザ・ソプラノズ/哀愁のマフィア The Sopranos

 ニュージャージー州を拠点とするイタリア系マフィアのボス、
 トニー・ソプラノと、彼を取り巻く人々の人間模様を描く。


アメリカで、Netflix同様、秀逸なドラマを作っているのがHBO(Home Box Office)。
日本でのWowowのような存在(かな?)の有料ケーブルTV局で、
ここが制作するドラマが強者ぞろいでして。

そんなHBOの作品は、Hulu様が独占契約してくださったおかげで、
た~くさん見られるようになりました。 ああ、幸せ!

ざっと頭に浮かんだだけでも、
 ゲーム・オブ・スローンズ
 セックス・アンド・ザ・シティ
 アントラージュ
 ザ・ワイヤー
 シックス・フィート・アンダー
 ボード・オブ・エンパイア  などなど。


中でも、「ドラマといえばHBO」の座を決定づけたのが、この「ザ・ソプラノズ」です。

って、オペラ歌手の話ではないですよ。


主人公トニーは、若い頃から裏社会で生きている筋金入りのマフィア。
そんな彼も2つのファミリーに常に振り回されておりまして。。

1つめのファミリー(=実際の家族)は、口うるさい母に、口うるさい女房、
そして反抗期の子供たち。

もう1つのファミリーは、もちろんマフィア。
ただでさえ乱暴者の集まりなのに、やれ給料が安いだ、能力がどうだ、プライドがこうだ、
で、人材確保すらままならない日々。
そんな毎日に頭を悩ませ、ついにトニーは精神科医に通うはめに。


このトニーを演じるジェームズ・ギャンドルフィーニが秀逸!

大柄で胸板厚い(おなかもぽっこり。アメリカのイタリア料理は太るのか?)マフィアのボス。
愛する人にとても優しい顔を見せ、と思いきや、一転、
急に凶悪な表情をむき出しにして冷酷な殺人を、、

これほどの強烈なキャラクターを演じきった彼。
亡くなったのが本当におしい。 もっともっと活躍してほしかったのにな。
ご冥福をお祈りいたします。 (2013年に死去。51歳でした。)


このドラマ、1話目は比較的単調な(失礼!)展開ですが、
どんどん面白くなるので、出来れば見続けていただきたい。

そして、見続けた方には…


あのラストの衝撃!
最初は放送事故かと思いました。 いや~、今、思い出してもドキドキしてしまう。
びっくりしたなぁ。 

私が思うに、あれって、トニーが2階の寝室に上がった時点で、、

なんて、ネタばれになりかねないので、詳細はさけますね。

最後まで見た人にだけ分かるであろうあのショック。
いや~、すごかった。


追記。
このドラマは空腹時には見ないほうがいいです。
より一層お腹が空きます。
出ててくるイタリア料理が、全部おいしそうなんです。
「ソプラノさんちの料理本」が販売されているくらいなんです。

カンノーロ(orカンノーリ)、食べたいなぁ。 太りそうだけど。



デアデビル Marvel's Daredevil

2016-07-03 06:37:54 | 日記
デアデビル Marvel's Daredevil

 マーベルコミックスの同名キャラクターを基にしたアクションもの。
 ニューヨーク・ヘルズキッチンを舞台に、
 昼は弁護士、夜は悪と戦うヒーロー、マット・マードック(デアデビル)の活躍を描く。


Netflixに加入したら、まず見ていただきたいのがこちら。
(「ハウス・オブ・カード/野望の階段」は、他局や、DVDでも観ることができるからね)

最近の米国映画は、やれスパイダーマンだ、アントマンだ、アベンジャーズだ、と、
CG主体のヒーローものがメジャーになってきて、
それはそれで面白いんだろうけど、予告編を見るまでもなくストーリーが分かってしまいそうで、
熱烈な映画ファンの私でさえ、つい映画館から足が遠のいてしまう今日この頃。
(食わず嫌いでスミマセン!)

そんな私が一目ぼれしてしまったのがこの作品。

主人公のマットは、幼いころに事故で視力を失うも、
それに代わって、修行で磨きぬいた聴覚と嗅覚を利用し、
スラム街となってしまったヘルズキッチンで悪と戦います。

スーパーヒーローなのに、決して超人的なところはなく、
でもどんな強敵にも堂々と素手で(飛び道具はありますが)戦う。
「敵を殺す」のではなく、あくまで「悪をこらしめる」人。
って、アメリカでは珍しいタイプなのでは?

う~ん、それって、とてもかっこいいぞ!


主役のチャーリー・コックス(イギリスの俳優さん。「ダウントン・アビー」にも出てましたね)はじめ、
出演者もみなさん素晴らしいのですが、
中でも突出しているのが、キングピン、フィスク役のヴィンセント・ドノフリオ。

故郷ヘルズキッチンへの愛ゆえに暴走してしまう街のボス。
あのゴツい体形で、愛する彼女を前にどぎまぎしてしまう姿を見ると、
ちょっと共感してしまったりして。

悪役も魅力的な作品。

う~ん、それって、とても見ごたえがあるぞ!

この作品を見終えた後に、気になってV・ドノフリオの過去の出演作を調べてみたら、
映画「フルメタル・ジャケット」のあの新人兵(ネタばれになるので詳細は避けます)を
演じていた人なんですね。 な~るほど、あのころからすごい役者さんだったんだぁ。


余談ですが。
日本人視聴者としては、マットの師匠(演じるのはスコット・グレン。大好きな役者さんです)の
怪しい日本語(なにを言っているのやら、全然聞き取れない…)や、
ヤクザのボス、兼、忍者(って、とんでもない設定だな)の、
赤い忍び装束(って、全然忍んでないじゃない、ノブさん!)とか、
突っ込みどころが多々あって、こちらも楽しめます。


Netflixでは現在シーズン1~2まで放送中。

シーズン2は、個人的には、ちょっと血なまぐさいかな…、ですが、
今後の「マーベルTVユニバース」の展開も楽しみだし、目が離せません!


そして最後に。
個人的に気に入っているのが、マットの親友フォギー。
すっごく「いい奴」なんです。 彼にも幸あれ!

フォギーって、シーズン2で、「ジェシカ・ジョーンズ」のあの、、って、
今後、どうなるんだろう? こちらも楽しみ!