前回の続きです。
ー マンガ本 2ー
僕らの住む街は、私鉄で約1時間移動したあと新幹線に乗り換える。
僕は広島に行くため乗換駅の下りホームで新幹線を待っていると、
ポケットに入れたスマホから
『スターウォーズ 帝国のマーチ(ダース・ベイダーのテーマ)』が流れてきた。
先輩からだ。
先輩)「本返すわ。取りに来て」
僕)「いま何処ですか?」
先輩)「ホーム」
よく思うことだが、この野郎はいつも言葉が足らない。
まさか東京駅のホームではないだろうが、この野郎ならやりかねない。
僕)「乗換駅ですよね?」と聞くと
先輩)「あたりまえやろ。おまえアホか」と宣う
僕)「もう電車来そうなんで戻ってからでいいです」とお断りすると
先輩)「おまえが読みたいって言うから急いで読んだのにさぁ」と
もっともらしいことを言っているがそれは違う。
これを本当の意味に言い換えると
『もう読んだ。このまま持っていると荷物になるから取りに来い』である。
取りに行くのはめんどくさいが、この野郎はさらにめんどくさいので取りに行くしかない。 しかも、もう電車が来るから急いで来いとのことである。
下りホームから階段を駆け下り ⇒ 改札前の広場を走り抜け ⇒ 上り階段を上がって上りホームへ
息を切らしながらキョキョロする僕を先輩が見つけて一言 「どうしたん?」
いや、こっちが聞きたい...
そんな僕に本を渡し、ちょうどホームに滑り込んできた新幹線に先輩が乗っていった。 それを僕が手を振って見送る。
踵を返して、
上りホームから階段を駆け下り ⇒ 改札前の広場を走り抜け ⇒ 上り階段を上がって下りホームへ
ちょうど僕が乗るはずだった新幹線の扉が閉った。
そして、ゆっくり走り出した新幹線を
僕が手を振って見送った。
ガラケーの時代、嫌いな上司からの着メロ
私もダースベイダーのテーマだったのを懐かしく思い出しました。