あーよかった

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私の湯呑み

2021-01-18 18:10:00 | 日記
 大概の人は、普段使っているマグカップや湯呑みが有ると思いますが、私が使っている湯呑み(本来は茶道で使う茶碗かも)は、そんじょそこらに有る湯呑みとはちょっと違って、川喜田半泥子(本名・久太夫政令1878-1963)と言う人が作った陶芸作品です。このお方は近代陶芸史に大きな足跡を残した人で、三重県津市の素封家で、東京・大伝馬町に寛永年間から続く木綿問屋の家に生まれました。家業を継ぎ、百五銀行頭取や数々の企業の要職をこなして財界で多忙な日常を過ごす一方、陶芸、絵画、書、写真、建築などの各方面にその芸術的才能を発揮されました。
 なんでそんな凄い人が作った作品を持っているのかと思われますよね。実は私の大学時代の先輩が骨董屋をやってまして、その先輩から借りてるものであります。通常この手の作品になると大層な箱に入れて仕舞い込んで、たまに出してニヤニヤ眺める物なのでしょうが、この先輩は普段使いで使っていいよと私に貸してくれました。落として割ったら大変ですよと言うと直せば良いじゃんって言う答え、それならばと遠慮なしに借りちゃいました。今では毎日この湯呑みでおいしくお茶を頂いてます。あーよかった。


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