第140回(平成20年度下半期) 直木賞受賞作品、天童荒太さんの「悼む人」。
直感で買ってしまいそのままって結構あるんですよねぇ~。特にこの本は何とも言えないカバーにビビッときて、だってこのカバー不気味というか威圧感あるでしょう?
いざっ読み始めると・・・まさに重厚。決して、ページ数が多いとか物理的に重厚という意味ではない。内容そのものが重厚なのだ。テーマはずばり「生と死」だ。
死者を悼む全国放浪旅を続ける主人公、末期癌の母、愛する夫を殺めてしまった女性、1度死に直面した雑誌記者・・・彼らを中心に生と死について問いかけてくる。題材が題材だけに色々評価はわかれるのかもしれない。しかし、個人的にはまさに秀作!っというか単純にいい作品だなぁ~っとつぶやける。いやっ、これはぜひ1度読んでおくべき作品と思う。何かはわからないが、少なくとも何か得るものがある。いやっ少なくとも何か考えさせられるはずだ。
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いやぁ~こういう素晴らしい作品読み終えると気分が良い。流石直木賞作品だ。
1年に1度くらいこういった作品に出会えたいものだ。そんな風に考えさせてくれる作品でした。
同じように「生と死」をテーマにした百田尚樹さん作の「永遠のゼロ」のTVドラマが放映されていましたねぇ~。シチュエーションは全然違うがどちらもホント生と死について描いている。
しかし、永遠のゼロは3部作で3日にわかれているとか?おいおい、ちょっと長過ぎない?3回も見れるかなぁ~?
あぁ~今宵の晩酌はちょっと気分が良い。大好きな芋焼酎「天狗櫻 新焼酎」も美味いが、読後感すごく心地良くて何か今日得したような気分。うん、たまの読書休日悪くないねぇ~。