ひな菊の丘から

よしこさんをマルコハウスで

三連休(世の中は、だけど)の最終日、金曜から続けてライブ鑑賞をしていた一番最後は、初めてのお店で久しぶりのよしこさんを鑑賞。3月に地元ねいろかふぇで聴いてから4ヶ月、今年は3回目かな。コロナ制限がなくなってほんまに良かった。(コロナ自体はなくなったわけじゃないのは重々わかっているけれど。)

実は1週間ほど前まで悩みに悩んでいた。同じ日に、元バンドメンバーが、ほんっとに久しぶりにライブをするという。店はこれも元バンドメンバー夫妻が経営する『隠れ谷』最終的に出した答えはこちら、ごめんよ、ジョニーO田。

M子さんに予約をお願いして、梅田で待ち合わせ、桃谷のお店まで。先日、鶴橋焼肉ツアーに行った際、帰りは桃谷からだったので、「ここを曲がったらマルコハウス」と教えてもらってはいたが、逆方向から来たからわからない。私は付いて行ったのみ。到着!

この家庭料理が楽しみだったのだ。でもほんまに、家庭っぽく普通の住宅の1Fだったのね。靴を脱いで上がるなんて知らんかったやん。その事にオタついている時、中でH田ママとよしこさんの声がした。「え~?M子さんのお連れってようこさんだったの?」「ほんまや、ようこさんや」そうか、M子さんに予約お願いしたから、誰にも私の名前は通ってなかったのか。でも驚いてもらえて何より。

いい席を取ってもらってあったので、並んで座り、早速カウンターに並ぶお惣菜とビールを注文。左の三つはM子さんの。右が私のでどれも美味しかった。

ゴキゲンでカンパイ!

マルコさんもここではミュージシャンではなくてお店のおっちゃん、かな。

いちばん奥によしこさんの立ち位置がある。後で聞くと、いつもはマイクは立てていないそうだ。この日、少し喉の調子が悪くて声が出にくそうな瞬間があった。だから彼女を気遣って、の設置だったのだろう。
ア・カペラから始まり、ハレルヤ、ラ・ストラーダと続く

良さんのラブソング、

新しいアルバムに3つ間違いがあり、二つは脱字、もうひとつは、なんと『ささやく』という言葉を『うめく』と印刷されていたらしい。誰か気が付かないのだろうか。ちょっと笑っちゃう間違いだ。

最近は、ハーモニカも活躍。でも、『革命の夜』ではキーを間違えて、「ここ、ハーモニカが入るとこね。でもまあ『よしこちゃんだからしかたない』って思ってもらえるかな。」なんて言われてた。

満員で後ろの方まで見えないだろうから、数曲だけ弾きます、とダルシマを手にする。

客席から楽器についての質問があったので、ヨーロッパからの移民がアパラチアの山の中で手作りしたのが最初、という説明から、ノースカロライナという不二家のキャンディの話になった。大好きなお菓子だったので、ふと思い立って調べてみたら、昔、不二家の社長がアメリカに行った時、ノースカロライナ(州)の山の中で見た木の切り株から、その名前が付いたとのことだった。まだ売ってるのかなあ。

『たんぽぽのお酒』、『ライディング・ハイ』『こどもにはこう言ってやんな(Teach Your Children)』で1stは終了

少しの休憩の後、『パンの代わりになるものなんかない』『パンを焼く日』

新しいアルバムの収録曲が続く。

『高野君の焼き鳥屋』これを聴くといつも胸のある場所にこつんと石が当たる気がする。

Summertime、珍しくよしこさん、原語だなあ、と思ったら、2番は日本語、しかも『夏休み』(陽水の)の歌詞をそのメロディにのせて歌われた。

大鹿村の話、ここは昔のヒッピーが住み着いている村らしく、よしこさんのライブにお客さまが全然集まらなかったのだが、何故かと思ったら、彼女のプロフィールの中に吉田拓郎とも一緒に活動していた、とあったので、「拓郎は嫌いだから」という返事だったらしい。ここってAnyaがいつも行く場所ではなかったか?よしこさんとも古いお友だちの、Anyaの義理のお母さん、昔ヒッピーだったらしいから。

横の手帖がネタ帳のようだ。コウスケさんといい、プロの人はこんな風に用意するのかな。

やはり新譜から、『ばかのうた』『思い橋』『卵焼き』『ヨイシラセ』そして、最後はまだアルバムにも入っていない、一番新しいという『願います』で終了、再び歌い始めて20年の思いを少し話して。

ビールはお腹いっぱいになるので、ワインを二人でシェアしよう、と注文したらシェアするほどなかったという話。

アンコール、ふだんは歌わないのだけど、と長いうただった。自分のライブに来てくれるのは、自らも音楽を奏でる人が多い、これは他のジャンル、ジャズやクラシックではあまりないことだ、そういうのはとてもいい、という話から、タイトルはロード?ローディ?昔やっていてまたやり始めて、いい楽器を買って演奏させてくれる店へ楽器を担いで出かける人たちや、ライブの前や終わった後の撤収作業などで一番働くローディと呼ばれる人たちのことを歌った歌だった。自分も演奏する立場ながら、このことには色々思うこともたくさんあるので、それは心の中にしまって聴く。

ハーモニカが入る曲なのにそれを忘れたので、お客さまに入ってもらっていた。クニさんと紹介されていた。

ここでのライブはいつも7月のこの時期らしく、ちょうどH田ママのお誕生日が近いので、そのお祝いもするそうだ。お店のママ(ママちゃんと呼ばれてはるようだ。)の手作りケーキが用意されていた。

ケーキを前にポーズするH田ママ、後ろ姿だったから表情は見えないけど、ゴキゲンであることは間違いないだろう。

記念撮影をするママを撮る。

マルコさんが配って回らはったフライヤーは、ファミリーバンドのライブのものだった。

バースデーケーキのお裾分けをいただく。スポンジは二段で、下の段はバナナケーキ、クリームもフルーツもたっぷりで美味しかった。

そしてそれを手にポーズするH田ママ。背景はよしこさん。これはあくまでも遠近法。

少し風邪気味で体調は万全ではなかったそうだけど、いつもの凛々しいカッコいい、そしてちょっと天然なかわいいよしこさんとの数時間だった。本当はこの日、古い友人やバンドメンバーや、大好きな人たちのバンドも本当に久しぶりにライブをやることになって、そっちと最後まで悩んだのだが、ごめん!こっち選んじゃった。

毎年同じ場所でやるので、年々その変化がはっきりわかる、と言われていたフライヤー。でもこの写真は最近のように見える。

いつも聴く場所でないところで聴くライブ、お客さまで私が話せるのはH田ママと階段に座っていたO本さんしかいなかったけど、ねいろかふぇという単語が何度もあちこちで聞かれたので、ねいろのお客さまもいらっしゃるのだろうなあ、と思ったりしていた。

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