インテリア・家具 横浜元町[ダニエル] 家具店主 咲寿義輝のブログ

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40年前のキャビネット 製作した職人も興奮する。

2011-11-11 | 家具修理関係
ものすごく貴重なモノを見ることができました。

先日扉のキャッチ(マグネット)が破損したために、修理の依頼がありました。
そのキャビネットから何とも貴重なモノを拝見することができました。


今回入院してきたキャビネットは約40年前に製作された【ダニエル家具】。しかも、このシリーズはスパニッシュシリーズ。

扉の彫り込みがとても複雑で、このデザインを手掛けられる職人たちの技術は一級品。

今回この修理を手掛けたダニエル・【家具の病院】の担当職人、天野氏がこのキャビネットを見た瞬間、うっすらとほほえみを浮かべました。

なぜ??私がきくと、『これ俺が作ったよ!!』。
『このキャビネットを月に20台~30台製作していた時代だよ。40年前は!』

このデザインは今でも製作可能です。しかし、あまりにも複雑で手間がかかるため特注生産品なのです。
今特注で受注すると、きっと150万から200万円の価格になるでしょう。

時を経て、モノの価値も上がりましたが、それ以上に価値があるキャビネットです。

しかも、興味深いモノが。


【ダニエル家具】には製品の品質の証として全ての商品に【焼き印】が施してあります。

このキャビネットの焼き印は超特大。今まで私も見たことがないほど、大きな焼き印でした。
製作年代を解明するのに大変役に立つ証でもあります。

海外では、NYの【クリスティーズ】のように家具をアンティークとして価値を見出し、高い評価を得ている海外製品が数多くあります。
国内製品はどうでしょう?骨董品は数多くあります。しかし、日本の家具の歴史はまだ浅く、多くのものがアンティークにはまだ時が足りません。そして、今後そのような価値を見出すことができる国内生産家具は、実はそんなに数が無いと思われます。

ダニエル家具がアンティークの価値がでるとは言えません。しかし、その基準を充分に満たしている素材であることは間違いないでしょう。

ある方からは、【ダニエルの家具は一見の価値がある家具である。】と評価していただいています。

気になる方は是非、ショールームへお越しください。

★★★ダニエルショールーム★★★

 

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