インテリア・家具 横浜元町[ダニエル] 家具店主 咲寿義輝のブログ

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武蔵野美術大学 椅子のコレクションに囲まれて

2016-11-16 | 今日のできごと
ダニエルの『家具の学校』学校長を勤めていただいてる、島崎信先生のご厚意で、武蔵野美術大学の椅子のコレクションを、先生の解説付きで、ご紹介の頂きました。


数ある名作コレクションのほんの一部にすぎないでしょうが、本当に魅力的なチェアの数々です。



ハンス・ヴェグナーの名作Yチェアに至るまでのデザインの歴史は、中国の明時代の椅子から始まり…。

The Chair の製作年代による製品の素材の変化など、時代の推移と技術の進歩を見ることができ、とても興味深い。

ウィンザーチェアの系譜は、実は先生とロンドンに渡り、一緒に色々な工房を訪ね、3日間かけて二人旅をさせていただいた経験があることから、こちらはとても馴染み深い。ましてや、アーコール社製品に結び付く歴史背景でもある。アーコール家具について


シェーカー家具は、アメリカの家具の歴史では欠かせない。取り扱いのある、スティックレーに代表されるミッション家具のデザインやコンセプトも含め、アメリカ家具として学ぶ事が多い。


しかし、どれもこれもストーリがある椅子ばかり。

一つ一つに物語れるヒストリーとバックグラウンドがある。
レプリカとか、ジェネリックとか言う名で、見た目がそっくりな名作擬きチェアを数多く目にする今日。
作る者がしっかりと、デザイナー、デザインされた背景、プロダクトにするまでの、全てのモノに対し、尊敬と尊重、敬意を払えば、フェイクモノを作ろうと思わないだろうと思う。
デザインは常にリノベーション、リデザインされてより良いものへと改良されていく。(Yチェアのように)

なんとか尊敬の念で、フェイクでないリデザインされたプロダクトを作ろうと思ってほしい。また、憧れている全ての人のために、フェイクモノを購入せず、似せたデザインで良しとする、価格重視での文化を見直していければ良いのだが…。
良いものをみて、囲まれると、いつもそう思う。

家具の学校で、モノ作りの大変さ、デザインすることの尊さを感じていただくことで、きっと世代を越えても使いたいと思える人生観や、モノの見方が養われて、そう言う方々が増えていくことで、モノを大切にする文化ができれば、っと言う思いで『家具の学校』は設立された。
だからこそ、2年目以降の授業ではリペア、修復の授業が行われるのも、その為なのです。

ダニエルの『家具の学校』についてはこちら

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