日曜美術館 3/5

　と言うことで、現在、東京都美術館で開催中のエゴン・シーレ展の特集。この時間、昔は「題名のない音楽会」観てたんだから、その頃に戻った感じかな。
　若死してたのは知ってたが、スペイン風邪だったのか。
　やっぱり最初はクリムトの影響を受けてたよね。しかしあの若さでこれだけオリジナルを作ったのってすごい。
　その一方、彼のセクシャルでダークな描写って、フロイトの影響と言うより、父親が性病で亡くなると言う実体験によるものか。生と死の混沌とした世界観は、別に戦争だったり自然災害だったりで人類普遍的なものだが、その中でもシーレの表現は突出してる。
　公序良俗違反で逮捕された経歴もまた、生々しい人生だなあ。
　シーレをモデルにしたドールアーティストがいるのか。
　そして第一次世界大戦、戦場にこそ向かい合っていないものの、帰国した途端に夫婦でほぼ一緒にスペイン風邪で亡くなってしまう。今の時代とほぼ変わらぬ厳しい時代の表現。