・温泉銭湯が大半。燃料費がかからないので燃料相場の影響を受けにくい。ただ、他の東北県では旅館やホテルのお風呂にするが、青森は銭湯営業(宿泊なし)や、旅館もやっていて銭湯を併業している=地元住民の生活インフラを兼ねる。
・朝から晩まで。温泉なので沸かす必要がない。なので1日中営業できる。
・銭湯の感覚が都会と違う。都会では朝風呂文化は(ごく一部にしか)ない(あるのは朝シャワー文化)勤め人は少なく、時間のルールがそれぞれ異なる。
・駅から遠いのに混んでいる。と言うか、家からも近くはない。車で行くのが当たり前。
おそらく、少なくないお客が、長時間滞在していると考えられる。東京でもサウナと水風呂を往復して長湯する人はいるが、青森ではサウナがなくても、浴室で寝てる人を見かける。
・温泉銭湯
東京のように設備がなくても、泉質の違いで勝負できるので、密集していても共存できる。
・件数が圧倒的に多い
自噴温泉はごくわずか、多くが関東のように掘って(ただし、そんなに深くはない)温泉を沸かせている。なぜ青森だけが多いのか、文化史面から探る必要がある。
(個人的推測:岩手や秋田は山が多い。そのため、温泉は簡単には行けず、非日常・旅行になってしまう。一方、青森は津軽平野が広がり、ある程度の距離の移動も楽で、温泉が日常として受容されている)
・非加盟の銭湯が多い
北東北では岩手も秋田も公衆浴場組合は解散しているが、青森県には組合が残っており、物価統制令に則った上限価格が定められている。
※物価統制令:庶民の暮らしを守るため、米などの生活必需品の上限価格を地方自治体が定める仕組みがあるが、現在では公衆浴場のみにこの制度が残るのみ。青森県の銭湯組合が定めた入浴料は現在450円。
しかし、その一方で、決められた入浴料より安い価格設定をしたい時、不公平感などでもめることもあり、温泉銭湯で原価が安い浴場は統制価格を嫌い、組合非加盟で営業。コスト高で苦しい他の都道府県の銭湯ではできない安い料金の銭湯が成り立ち、銭湯人気の好循環を生んでいる。
・コミュニティとしての銭湯
特に津軽弁など、共通語から遠い方言の維持には強いコミュニティが必要。銭湯はその一翼を担っていると考えられる。
・結論:青森銭湯の人気の理由
1.温泉銭湯により、朝から晩まで安く入浴できる
2.津軽平野があり、移動がしやすい(農業地帯)
3.海に面した地域が多い。漁師町は全国的に銭湯が多い。(残念なことに、岩手の沿岸銭湯は震災によって流されてしまった。秋田の漁師町に銭湯が少ないのは不明(にかほ市の神の湯温泉は間違いなく漁師町の銭湯だろう)。
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